リチウムと聞くと、思い浮かぶのはリチウム電池くらいでしょうか。
電池以外に陶磁器の釉薬や花火などにも使用されているそうです。
実は、このリチウム食品にも含まれているミネラルなんです。
リチウムは、ナトリウム・カリウムと同じグループのミネラルです。
摂取したリチウムの吸収と排泄はナトリウムの場合と似ていると言われ、消化管から吸収されて主に尿中に排泄されると考えられています。
現在、リチウムは躁病や双極性うつ病治療薬としても用いられており精神に作用するミネラルと言われています。
ただ、リチウムの有効量が中毒量に非常に近いため、血液中のリチウム濃度を測定しながら投与を行う必要があると言われています。
このリチウムは、地殻中に広く分布し、海水にも含まれているため、わたしたちは普段無意識のうちに魚介類などから摂取していると考えられます。
リチウムを多く含む食品
- わかさぎ、いわし、あさり、さくらえび
- 青のり、茎わかめ
- 小麦胚芽、全粒パン、玄米、ごま、
- ピスタチオ
- きくらげ
この様にリチウムは普段食べているものに含まれており、通常の食生活を送っている場合は、不足する様な事はないそうです。
欠乏による症状
成長障害、造血障害
注 動物での研究報告です。
過剰による症状
神経系障害、吐き気、下痢、食欲低下、発熱、発汗
リチウムの有用性は未だ不明確ではありますが、上記の通り欠乏や過剰により何らかの症状が起こる事がわかりました。
リチウムは精神安定にも用いられているミネラルですので、通常の食生活で不足する事はないとは言え、原因不明の症状がリチウムの過剰摂取や欠乏によるものという可能性も無きにしも非ずです。
では、どのようにすればよいのでしょうか。
毛髪検査で体内のリチウムの量を知る
毛髪ミネラル検査では、体内にあるミネラルのリチウムやマグネシウム量などを測定します。
有害金属のヒ素や鉛なども知る事ができる検査です。
らべるびい予防医学研究所によるリチウムの基準
良好範囲→ 0.44~11.0ppb
※測定値(ppb)→ 毛髪1gに10億分の1gのミネラルが含まれていることを示します。
私の体内のリチウム量は次の通りです。
- 1回目(2016年) 5.61ppb
- 2回目(2017年) 1.80ppb
- 3回目(2018年) 2.92ppb
この様に良好範囲でした。
検査表の「良好範囲」の前後には「要注意」というのがあります。
更に要注意の範囲を超えると「基準値以上」もしくは「基準値以下」ということになってしまい、
身体に何らかの症状が起こる可能性があります。
私の体内のリチウム量は、上記の通り3年間で増えたり減ったり変動しております。
魚介類は頻繁に食べないので、考えられるのは玄米やパンなどによるものだと思います。
いずれにしろどれも良好範囲なのでこのままキープできればと思います。
リチウムは、精神安定効果がある様ですが確かに普段から自分でも安定を保てている様な気がしています。
精神安定を保つためには、睡眠をしっかりとれているなど様々な要因はありますが。
また、意識をして精神を安定させるように努めてもいます。
(ヨガや瞑想などはしていません。通常の生活の中で意識をしています。)
勿論、精神安定効果があるものはリチウムだけではありませんので、リチウムが良好範囲でも必須ミネラルのカルシウムが不足していれば、イライラしがちになる可能性はあります。
この様に、毛髪ミネラル検査で体内の様々なミネラル量を知る事ができます。
不足する事は無いと言われているものでも、人それぞれ食生活は違います。
不足していたり過剰になっていることもあるかもしれません。
自分の感覚だけで体内の過不足を判断し、良いものだからと沢山摂取するようなことも危険です。
リチウムは、今後必須性が確認される可能性のあるミネラルで研究のために測定されています。
毛髪ミネラル検査では、ヒ素などの有害金属以外に以下の必須ミネラルも測定されます。
- ナトリウム
- カリウム
- マグネシウム
- カルシウム
- リン
- セレン
- ヨウ素
- クロム
- モリブデン
- マンガン
- 鉄
- 銅
- 亜鉛
勿論、必須ミネラルに関しても多ければ良いわけではありません。
体内で欠乏しても、過剰になっても体へ悪影響となります。
また、必須ミネラルは相互のバランスも重要です。
ぜひ、一度病気を予防する身体作りのための検査(一次予防)の毛髪ミネラル検査を試してみてはいかがでしょうか。
(通常の臨床検査は、病気の診断や早期発見のための検査で二次予防です)
ありがとうございました。
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