不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き

ミネラル ミネラル

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  • 鉄とヘモグロビンの結合補助
  • 鉄の吸収促進
  • 酸化防止
  • 貧血予防

 

銅は、鉄と共に細胞呼吸やエネルギー代謝に重要な役割を担っています。
活性酸素の消去にも関与しおり、酸化した脂質が血管にたまるのを防いで健康を維持します。
また、鉄の輸送と代謝にも関わっていますので銅が無ければ貧血を予防することはできません。

銅は、摂取量が少ない時は吸収率が高く、多い時は吸収率が低くなり過剰症を防ぎます。

 

銅を多く含む食品

  • 牛レバー・豚レバー・鶏レバー
  • 大豆、きな粉や納豆などの大豆製品
  • カシューナッツ、くるみ、アーモンド、ひまわりの種、かぼちゃの種
  • そら豆、枝豆、やつがしら
  • マッシュルーム
  • 桜えび、田作り、うなぎ、たこ、しゃこ、牡蠣
  • 抹茶、ピュアココア、チョコレート

 

 

マンガン

  • 骨、脂質、皮膚の代謝や成長を助ける

 

様々な酵素をつくるのに必要なマンガン。
土壌、淡水、海水などに広く分布しています。

マンガンは、骨に最も多く含まれ成長期には骨の発育に欠かせません。
酸化ストレスに対抗するためにも必要なミネラルです。

また、糖質や脂質の代謝を助ける酵素をつくるためにも必要です。
そのため、不足すると逆に糖脂質・骨・皮膚の代謝などに影響を及ぼし生殖機能も低下すると言われています。

 

欠乏による病気や症状

  • 成長障害
  • 生殖機能障害
  • 骨格異常
  • 低コレステロール血症
  • 血液凝固たんぱく質の異常
  • 糖質、脂質の代謝異常
  • 運動機能の低下
  • 中枢神経障害
  • パーキンソン様症状(ふるえ、こわばり、無表情などのパーキンソン病のような症状)
  • 判断力低下
  • アレルギー
  • 糖尿病
  • 不眠
  • 頭痛

 

マンガンを多く含む食品

  • 玄米、大豆、豆腐や納豆などの大豆製品
  • ヘーゼルナッツ、くるみ、アーモンド、松の実、落花生、栗
  • 生姜、しそ、みょうが、モロヘイヤ
  • きくらげ
  • 青のり、焼きのり、寒天
  • あゆ、わかさぎ
  • はまぐり、あさり、しじみ
  • ピュアココア、抹茶、干し柿

 

 

ヨウ素

  • 甲状腺ホルモンをつくる
  • 成長、発達に関与
  • エネルギー代謝促進

 

甲状腺ホルモンの材料になるヨウ素は、体内の代謝・成長に関わっています。
甲状腺ホルモンは、細胞の活動を高めて骨形成やたんぱく質の合成を増加させ交感神経の働きを活発にします。

また、皮膚や髪や爪を常に健康な状態に保ち、脳や知能の発達を助けます。
そのため、甲状腺ホルモンの材料になるヨウ素は、乳幼児や成長期の子どもにとって特に必要なミネラルです。

 

過剰による病気や症状

体内のヨウ素が過剰になると甲状腺機能に異常が生じます。
甲状腺ホルモンが多いバセドウ病や、甲状腺ホルモンが少ない橋本病などを引き起こす可能性があります。

 

甲状腺ホルモンが多い時と少ない時の症状

  • 倦怠感
  • 甲状腺が腫れる
  • 脱毛

 

そのほか甲状腺ホルモンが多い時に現れる症状
息切れ・異常に多い汗・手足が震える・イライラ・かゆみ・口が渇く・不眠・微熱など。

そのほか甲状腺ホルモンが少ない時に現れる症状
むくみ・体重が増える・気力が無い・声がかれる・眠い・物忘れしやすい・筋力低下など。

 

ヨウ素欠乏による病気や症状

欠乏による症状は過剰による症状と同じで、甲状腺機能に異常が生じます。

妊娠中のヨウ素欠乏は、胎児の脳や身体の発達が遅れることがあります。

 

ヨウ素を多く含む食品

  • 昆布、わかめ、焼きのり、寒天、ひじき
  • たら、いわし、かつお、あじ、鮭、はまぐり
  • 鶏肉
  • 卵黄

 

 

セレン

  • 老化防止
  • 更年期障害の改善
  • 有害金属の毒性軽減

 

たんぱく質と結合した形で存在し、活性酸素の働きを止める抗酸化酵素をつくります。
それにより、老化防止・更年期障害の改善・血管や目の働きの低下を予防すると考えられています。

強い抗酸化作用があるビタミンC・ビタミンE・βカロテンなどと一緒に摂る事でセレンの働きがアップすると言われています。
また、ビタミンCの再生や甲状腺ホルモンの活性化にも関わっています。

 

セレンを多く含む食品

  • かつお節
  • からし
  • 小麦胚芽、発芽玄米
  • ブラジルナッツ、ごま
  • 桜エビ、あゆ、さわら、わかさぎ、ししゃも、あじ、いわし
  • ホタテ貝、あさり
  • ラム肉、鶏ささみ
  • 鶏卵、うずら卵

 

 

クロム

  • 糖質、脂質代謝

 

糖質・脂質の代謝を正常に保ち、またインスリンの作用を増強し血糖値や、血中コレステロール濃度を正常に保って糖尿病などの生活習慣病を予防する働きがあります。
クロムは吸収率がとても低いのですが、ビタミンCを摂ることにより吸収率が上がります。

欠乏すると糖質・脂質代謝障害が起こり、それにより動脈硬化を引き起こしてしまいます。
動脈硬化は虚血性心疾患や糖尿病など様々な病気の原因になります。

 

クロムを多く含む食品

  • 青のり、昆布、ひじき、あおさ
  • 小麦胚芽、オートミール、そば
  • 大豆、豆腐やきな粉などの大豆製品
  • ブラジルナッツ、落花生、松の実、すいかの種
  • みょうが、たけのこ、よもぎ
  • 田作り、ししゃも、ほたて、あさり
  • 牛肉、豚肉
  • ミルクチョコレート、ピュアココア、茶

 

 

モリブデン

肝臓・腎臓・副腎に多く含まれており尿酸を作る酵素や、悪酔いの原因物質「アセトアルデヒド」を処理する酵素の構成成分として重要な役割を担っています。

 

  • 肝臓、腎臓で有害物質を分解
  • 糖質、脂質の代謝
  • 二日酔い予防
  • 虫歯予防
  • 鉄を利用しやすくし貧血を予防

 

モリブデンは、プリン体が尿酸に分解するのを助け、それを尿に排泄する働きがあります。
また、糖質や脂質の代謝を進めてエネルギーになるのを助けます。

さらに、体内に溜まった亜硫酸毒素を分解するため、虫歯の予防にも役に立つと言われています。

 

モリブデンは、吸収されやすく尿として速やかに排出されるので体内で過剰になることはありません。
また微量ミネラルで、必要量が少なく通常の食生活で欠乏することはないと言われています。
必要量は少ないですが、上記でわかるように生命活動を維持するのに重要な役割を担っています。
それはその他のミネラルでも言えることです。

 

 

モリブデンを多く含む食品

  • 小麦胚芽、ひえ、そば、中華めん
  • 大豆、豆腐やきな粉などの大豆製品
  • 落花生、ごま
  • そら豆、枝豆、グリーンピース
  • 青のり、わかめ、焼きのり
  • さくらえび(乾)、あさり

 

 

 

いかがでしたでしょうか。
ミネラルは、健康維持と健康増進に不可欠な栄養素です。
どれかが欠乏しても過剰になっても身体に不調をきたしたり、病気を引き起こしやすくなります。
そのため、野菜・魚や肉・豆類・海藻類・種実類など毎日バランスよく食べることが大切です。