今回は、金属アレルギーで知られるニッケルについて書かせて頂きたいと思います。
ニッケルは、体内で過剰になると有害ですが体にとって大切な働きをするミネラルです。
ニッケルの働きに関して現時点で分かっていることは、核酸やたんぱく質の代謝を助けるほか、尿素の分解や鉄分の吸収促進やホルモンの分泌を助ける働きをするということです。
また、細胞を修復し成長促進、活性化します。
ニッケルは、亜鉛に似た働きがあると考えられ、様々な研究が進められているミネラルです。
ニッケルの体内量は、成人で5mg前後といわれており、その分布は骨に最も多く、次いで肺・皮膚・腎臓・肝臓の順です。
ニッケルが欠乏すると、血糖値低下・成長障害・造血障害が起こる可能性があります。
注 これは動物での研究報告です。
また、血中カルシウム・鉄・亜鉛の減少が確認されています。
ニッケルの過剰摂取による症状
接触性皮膚炎(ニッケル皮膚炎)が報告されています。
※食事から摂取される量では体内に蓄積することは少ないと言われていますが、金属アレルギーの人は、ニッケルを多く含む食品を控えているようです。
ニッケルを多く含む食品
- 大豆、大豆製品(きな粉、納豆)
- ココナッツ、落花生、くるみなどの種実類
- ひらたけ、なめこ
- 青のり、茎わかめ、わかめ
- メルルーサ、生うに、はまぐり
- 珈琲、ココア、茶
毛髪検査で体内のニッケルの量を知る
私は、毛髪ミネラル検査というものを過去3回、毎年同時期に受けているのですが3回とも良好範囲でした。(2018年時点)
毛髪ミネラル検査では、体内にあるミネラルのニッケルや臭素量などを測定します。
また、有害金属のヒ素やカドミウムなどの量も知る事ができる検査です。
らべるびい予防医学研究所によるニッケルの基準
良好範囲→ 82.0~902ppb
※測定値(ppb)→ 毛髪1gに10億分の1gのミネラルが含まれていることを示します。
私の体内にある?ニッケルの量は次の通りです。
- 1回目(2016年) 136ppb
- 2回目(2017年) 274ppb
- 3回目(2018年) 287ppb
この様に良好範囲でした。
検査表の「良好範囲」の前後には「要注意」というのがあります。
更に要注意の範囲を超えると「基準値以上」もしくは「基準値以下」ということになってしまい、身体に何らかの症状が起こる可能性があります。
要注意に入った時点で、食生活の改善や日用品などの見直しが必要になります。
(ステンレス鍋にニッケルを含まれています)
私の体内のニッケルの量は、年々微妙に増えているのが気になりますが、3回とも良好範囲の真ん中あたりで、「要注意」からも離れています。
このまま維持できるといいのですが・・・。
先にも書きましたが、食事から摂取する量では体内に蓄積することは少ないと言われているのでニッケルを意識して食事をしたことは一度もありません。
アクセサリーは元々しませんし、使用している鍋はガラス鍋や鉄フライパンや土鍋です。
この鍋については、ニッケルだけを意識しているわけではなく、その他の有害物質を体内に入れないためです。
私が良好範囲を保っているのは、この様な理由もあるかもしれません。
ということで、体内のニッケルが少ないか多いかを毛髪ミネラル検査で調べることができます。
(少量の毛髪を送るだけ)
勿論、その他の必須ミネラルや有害金属(ヒ素)などもわかります。
毛髪ミネラル検査でわかること
毛髪から体内の有害ミネラルの蓄積度や、必須ミネラルの過不足がわかります。
私は、元々健康志向ではありますが毛髪ミネラル検査を受けてからは更に意識が高まりました。
「これが増えちゃってるから減らさなきゃ」とかまたその逆もあります。
何を摂取するべきか、何を控えるべきかは、検査結果が郵送された時にわかります。
栄養アドバイス表なども同送されますので。
毎年検査を受けるのも楽しみのひとつになっています。
基本的に毎日健康を意識した食生活などを送らなければなりませんが、検査を受ける半年ぐらい前になると、栄養素を沢山摂り始める自分がいます(^^)
(解毒を促す栄養素を摂るなど)
いかがでしたでしょうか。
ニッケルは、細胞修復など体にとって大切な働きをするミネラルだという事がわかりました。
アクセサリーなど金属にも含まれていますので、過剰になりやすいミネラルかもしれません。
原因不明の体調不良が、ミネラルの過剰摂取や不足により起こっていることもあるかもしれません。
体調が良好でも、自分の体内ミネラルの状態を知ることで健康を維持することができると思います。
ぜひ、一度毛髪ミネラル検査を受けてみてはいかがでしょうか。
ありがとうございました。
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