今回は、臭素というミネラルについて書かせて頂きたいと思います。
臭素は、ハロゲン元素の1つで刺激臭のあるミネラルです。
臭素は海水1Lに約65mg含まれており、それを塩素ガスで酸化置換して単体の臭素を製造しています。
その臭素は、パーマ液剤・試薬・農薬・難燃剤・殺菌剤・水の消毒・繊維の漂白などに使用されています。
臭素化合物の臭化カリウムは、不安緊張状態の鎮静や小児の難治性てんかんの治療薬とし使用されています。
排泄までの流れ
臭素は、消化管で速やかに吸収され、短時間各組織に滞留した後、尿中に排泄されるといわれています。
通常の生活で過剰に摂取されることは無いと考えられています。
欠乏による症状
成長遅延、不眠
注 動物での研究報告
過剰による症状
精神・神経症状
臭素イオンを動物に長期間投与すると慢性中毒を生じ、皮膚や粘膜に発疹などを引き起すことが知られています。
臭素イオン投与を中止して、塩化ナトリウムを与えると臭素の排泄が促進されたともいわれています。
数年前、あるアメリカの大学で行われたミバエ(ハエ)への給餌実験では
臭素を除いた餌を食べ続けたグループは死滅し、
通常通り臭素を含む餌を食べた対照グループは生き残ったそうです。
このことから臭素が動物にとって28番目の必須元素であることが確認されました。
上記の給餌実験の結果から、臭素は人間にも必要なミネラルということが考えられます。
私が、毎年行っている毛髪ミネラル検査では、体内の臭素量も測定します。
今後必須性が確認される可能性のあるミネラルで、研究のために測定しているそうです。
臭素は、体内で欠乏したり過剰になると何らかの症状を引き起こす可能性があります。
毛髪検査で体内の臭素量を知る
毛髪ミネラル検査では、体内にあるミネラルの臭素やカルシウム量などを測定します。
また、有害金属のヒ素やアルミニウムなどの量も知る事ができる検査です。
らべるびい予防医学研究所による臭素の基準
良好範囲→ 976~19034ppb
※測定値(ppb)→ 毛髪1gに10億分の1gのミネラルが含まれていることを示します。
私の体内の臭素量は次の通りです。
- 1回目(2016年) 2702ppb
- 2回目(2017年) 3913ppb
- 3回目(2018年) 4437ppb
この様に良好範囲でした。
検査表の「良好範囲」の前後には「要注意」というのがあります。
更に要注意の範囲を超えると「基準値以上」もしくは「基準値以下」ということになってしまい、
身体に何らかの症状が起こる可能性があります。
私の体内の臭素量は、何故か年々増えていますが一応検査表のグラフを見るとどれも良好範囲のど真ん中に位置しています。
しかし、増え続けていると少々心配です。
食生活は極端に変わったりなどしていませんので、体からの排出がスムーズにならなくなっているのでしょうか。
パーマはかけませんので、パーマ液剤によるものでもありません。
最近、自然栽培の野菜を食べる様に心がけているので、とりあえず半年後の数値の変化を楽しみにすることにします。
自然栽培は無肥料・無農薬の野菜です。
パーマ液剤について
パーマをかける人の臭素量は、毛髪検査の測定値に影響を与えるため、らべるびい予防医学研究所の検査では臭素の基準値を別途設定しているそうです。
パーマ液剤には臭素酸ナトリウムが主成分のものがあり、頭皮から入る事の体への影響が心配です。
その様なパーマ液剤により、体内の臭素量が多くなる可能性があるかもしれません。
髪の毛(毛の幹)は自力で修復できない部分です。
元々の髪質もありますが、ストレートパーマをかけている人は食生活の見直しで髪質が改善することもあります。
毛髪の主成分のケラチンは、タンパク質の1つです。
タンパク質の摂取に加え、ミネラルやビタミンをバランスよく摂る事で、きれいな毛髪が保たれます。
(肉や魚や豆類、野菜や果物など)
13種類のビタミンは体内でどう働くのか
不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き
また、パーマもいろいろな種類がありますし、おしゃれに欠かせないという人も多いかもしれません。
体内の有害金属(ヒ素など)や、必須ミネラルの量がわかる毛髪ミネラル検査を定期的に受けることが、健康につながり美髪にもつながるのではないかと思います。
臭素は、微量ながらも野菜や水など様々なものに入っていますので、パーマをかけない人でも定期的に体内の臭素量を知る事はとても大切だと思います。
ありがとうございました。
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