今回は、光食品 オーガニックスポーツドリンクのレビュー・感想を書きたいと思います。
光食品さんは、有機JAS認定商品・有機原料を使用して、ソース類やトマト加工品をはじめ、ドレッシング・中華調味料・ジュース・サイダーなどを製造している会社です。
オーガニックの原料や添加物を使わない商品作りが注目され、グルメマンガ「美味しんぼ」にも登場したことがあるそうです。
排出するゴミの量をなるべく少なくするために、野菜くず、排水処理時の汚泥を堆肥化し、その肥料を畑に返すなど美味しくて安心・安全に加えて環境にも優しい食品づくりを行っています。
オーガニックスポーツドリンクの商品詳細
名称 有機35%混合果汁入り飲料
原材料名 果実(有機ぶどう、有機りんご、有機レモン、有機ゆず)、食塩
内容量 280ml
保存方法 直射日光を避け、常温保存。開封後は冷蔵庫に保管し、当日中にお飲みください。
賞味期限 10ヵ月
価格 170円(税別)
栄養成分表示 |
|
エネルギー | 48kcal |
たんぱく質 | 0.3g |
脂質 | 0.3g |
炭水化物 |
10.6g 8.4g |
食塩相当量 | 0.3g |
カリウム | 76.6mg |
2019年8月時点
※商品の改良や規格変更などにより、サイト上の商品情報に記載されている使用原料や栄養成分・商品名・価格は上記と異なっている場合があります。
またリニューアルにより、サイト上で紹介されている商品パッケージが当記事で紹介しているものと異なっている場合があります。
原材料について
スポーツドリンクには、果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料、人工甘味料(スクラロースなど)、塩化K、塩化Mg、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、ビタミンC(酸化防止剤)などが入っているものがありますが、オーガニックスポーツドリンクにはこの様なものは一切入っていません。
果糖ぶどう糖液糖とは
人工甘味料ですが食品に分類されており、砂糖より安価なため使用されている様です。
液体ですので砂糖と違い溶かす手間が省けます。
でんぷんを分解させぶどう糖ができ、ぶどう糖に異性化酵素を作用させると果糖に変わります。
- 果糖ぶどう糖液糖(果糖の方がぶどう糖より多い異性化液糖のこと)
- ぶどう糖果糖液糖(ぶどう糖の方が果糖より多い異性化液糖のこと)
※単に「異性化液糖」とだけ表示されている場合もあります。
異性化液糖は砂糖と違い、消化に時間が掛からないため急激に血糖値を上げてしまいます。
血糖値の急上昇は動脈硬化を引き起こし、糖尿病・がん・肌荒れなどの原因になります。
酸味料とは
酸味料として、もしくは日持ちを良くするために使用される添加物です。
リン酸・氷酢酸・乳酸ナトリウム・クエン酸・グルコン酸・アジピン酸など24種類の化合物があります。
24種類のうち殆どは、動物や植物に普通に含まれている物質を人工的に作ったものです。
高純度であれば問題は無いようですが、不純物の問題があります。
「酸味料」と一括表示が出来てしまうため、何の物質がいくつ使用されているのか消費者には判断することができません。
スクラロースとは
砂糖に塩素原子を3個結合させたもので、砂糖の約600倍の甘さを持ちます。
スクラロースは、免疫にダメージを与える可能性のある添加物で、体の中で分解されることはありません。
分子量が小さいため、消化器官から吸収され血液中に入り、肝臓を経由して体中をめぐります。
動物実験で下痢や流産が報告され、また脾臓と胸腺のリンパ組織に委縮が見られたそうです。
また、脳にまで入りこむことが分かっています。
スクラロースはスポーツドリンクのほか、お菓子やパン・ヨーグルトなど様々な加工食品に使用されています。
取り続けることで人間の体にも、上記の様な影響を及ぼす可能性があります。
↓そのほかの添加物などについてはこちらから
添加物の塩化K(カリウム)・塩化Mg(マグネシウム)・乳酸Ca(カルシウム)は比較的安全なものとされています。
低ナトリウム血症
汗にはナトリウムが含まれているため、大量に汗をかいた時、水分補給にと水を沢山飲んでしまうと「低ナトリウム血症」を引き起こすことがあります。
水だけではなく、排出されたナトリウムも同時に補給することが大切です。
低ナトリウム血症は、ナトリウム低下の程度にもよりますが、以下の様な症状を引き起こします。
- 疲労感
- 手足のむくみ
- 頭痛
- 嘔吐
- 食欲不振
- 精神不穏
- 痙攣
- 昏睡
汗にはナトリウムのほか、カリウム・マグネシウム・カルシウムなど、生命活動に不可欠な必須ミネラルも含まれています。
そのため、沢山の汗をかいた時に水分補給をする場合、水ではなくミネラルを含むスポーツドリンクを飲むことが非常に大切です。
以下は、ミネラルの働きについてです。
ナトリウム
- 体内の水分調節
- 筋肉、内臓を動かす
- 筋肉や神経の働きを正常に保つ
ナトリウムは、体内の水分量を調節して正常に保ち、神経や筋肉の働きを助けるミネラルです。
カリウムと協力し体内の水分量を調節するほか、筋肉を収縮させたりゆるませたり内臓も動かしています。
更に、神経が情報を全身に伝えたり、糖やアミノ酸の腸管での吸収にも関わっています。
過剰による病気や症状
健康な人の一時的な摂り過ぎは心配する必要は無いと言われています。
毎日の食生活である程度、塩分を意識していないと長期的に摂り過ぎることになり高血圧などを引き起こします。
高塩分の食事を続けると、ナトリウムとカリウムのバランスが崩れ喉の渇きやむくみなどが起こる場合があります。
また、高血圧になると血管や心臓に負担がかかり、動脈硬化・心筋梗塞・不整脈・心不全などの重大な病気につながります。
※前述したように沢山の汗をかいた時は、低ナトリウム血症を引き起こさないよう、水分と同時に積極的に摂取することが大切です。
カリウム
- 浸透圧の調整
- 心臓や筋肉の機能調整
- 高血圧予防
- 利尿作用
カリウムの多くは、細胞内に分布しています。
細胞外液に多く分布するナトリウムと協力して心臓の拍動や神経伝達をスムーズに調整します。
水分量も調節し筋肉も動かしています。
また、カリウムを摂取することでナトリウムの排出を促し血圧を正常に保ちます。
酸とアルカリの平衡を保ち、酵素反応を調整しエネルギー代謝にも関与しています。
ナトリウムと協力して働くカリウム
通常の食事をしていれば体内のナトリウムが欠乏するような事はありません。
塩分過多により体内調整でカリウムが使われ、カリウム欠乏にならないように気を付けなければなりません。
つまり、塩分の摂り過ぎに気を付け、カリウムを積極的に摂ることが大切です。
(ナトリウムは汗を沢山かいた時は、欠乏する可能性があります。)
注 カリウムは腎不全の場合には禁忌です。
また、腎臓の機能が低下している人はカリウム制限が必要になります。
マグネシウム
- 神経の興奮を抑制
- 筋肉の収縮
- 酵素の活性化
- 有害金属の毒性軽減
約70%は骨に分布しており骨や歯にカルシウムを定着させる働きがあります。
また、糖質代謝・体温調節・筋肉収縮・神経伝達・ホルモンの分泌・たんぱく質の合成などの働きにも関わっています。
マグネシウムの別名は「抗ストレスミネラル」。
神経の高ぶりを押さえる作用があるため、穏やかな精神状態を保ち、また落ち込みや無気力・集中力の低下を防ぎます。
マグネシウムが欠乏すると、カルシウムと共に骨から溶出され骨や歯がもろくなります。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に関連するとも言われています。
けいれんやしびれを引き起こすことも。
マグネシウムとカルシウムはバランスが重要で1:2が理想とされています。
カルシウム
- 骨や歯を作り強くする
- 神経の興奮の抑制
- 免疫力を高める
- ホルモンの分泌を調整
- 筋肉や内臓を動かす
- 血液を凝固させる
- pHの調節
- 有害金属の毒性軽減
カルシウムの99%が骨と歯などの硬い組織に分布し、骨から出たり入ったり絶えず作り直されています。
残りの1%は細胞や血液中に分布しており、心臓や筋肉が正常に収縮するのを保つ働きをしています。
また、血液凝固・血管・神経活動、ホルモン分泌などにも関与しており、不足すると骨がもろくなるだけでなく、イライラや神経過敏なども出てくることがあります。
日本人は、慢性的にカルシウムが不足している状態と言われています。
ただ、サプリメントで摂り過ぎになることもあります。
摂り過ぎが続くと、頭痛・筋肉痛・腎臓結石・尿路結石などになる場合があります。
マグネシウムや鉄・亜鉛などのミネラルの吸収も阻害されるようになります。
欠乏による病気や症状
血液中のカルシウム濃度は、常に一定に保たれていなければなりません。
血液中のカルシウム濃度が低下すると、濃度を保つために骨のカルシウムが血液中に溶けだすため、骨の形成が阻害されます。
また、骨から必要以上のカルシウムが流し出されると、血管や脳などに入り込みそれが沈着することによって、さまざまな病気を引き起こします。
カルシウム不足が続くと、以下の様な症状などを引き起こすことがわかっています。
- ピクピクとまぶたがけいれんする
- 神経過敏
- うつ
- もの忘れが多くなる
- 不眠
- 疲労感
- 免疫異常
- 動悸
- 手足のしびれ
- 足がつる
- 骨粗しょう症
- 肩こり、腰痛
- 変形性関節痛
- 腫瘍
- 高血圧
- 糖尿病
- 動脈硬化
- アレルギー
欠乏する原因
普段カルシウムを摂っているつもりでも、以下の行動や、閉経後のホルモン変化などにより不足の状態になってしまう場合があります。
- 多量飲酒 カルシウムが尿に排出されやすくなる。
- 喫煙 胃腸の働きを悪くしカルシウムの吸収を妨げる。
- 必要以上の塩分・糖質・脂質・たんぱく質の摂り過ぎ カルシウムの吸収を妨げる。
- 加工食品などに含まれるリンの摂り過ぎ 骨のカルシウムが減少し、カルシウムの吸収を妨げる。
- 閉経後のホルモンの変化 腸でのカルシウムの吸収低下や、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなる。
- ビタミンD不足 腸や腎臓でのカルシウム吸収率低下。
- 過度のストレス 腸でのカルシウムの吸収を妨げる。
飲んでみた感想
光食品のオーガニックスポーツドリンクの原材料は、有機果物と食塩だけ。
砂糖不使用です。
汗をかいた時に摂りたい、ナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウムは、食塩の中に含まれています。
使われている塩は、山口県下関市吉母浜の澄んだ海水から造る国産平釜塩だそうです。
一般的な精製塩とは違い、特許を取得している多段式平釜製法で作られています。
使用している水は、長野県安曇野の水。
この様に安心安全な原材料で作られています。
味ですが、超甘さ控えめ!
ゆずの香りが良く、スッキリ飲めます。
合成添加物の塩化カリウムなどではなく、質の良い塩からミネラルが摂れるのも嬉しいです。
熱中症対策やスポーツ時以外に、普段の水分補給にもおススメです。
どこで購入できるの?
光食品のオーガニックスポーツドリンクは、高級スーパーや自然食品屋さんで販売されています。
また、amazon・楽天市場・ヤフーショップなどでも販売されています。