ドラゴンフルーツ(ピタヤ)には、レッドドラゴン(果皮と果肉が赤色)、ホワイトドラゴン(果皮が赤く果肉は白い)、ピンクドラゴン(果皮が赤く果肉がピンク)、イエローピタヤ(果皮が黄色く果肉が白い)などの種類があります。
国産のレッドドラゴンの旬は7月~11月頃、イエローピタヤは1月~3月頃。
日本では、沖縄県・鹿児島県・千葉県で栽培されています。
輸入ものは未熟なうちに収穫され、また追熟しない果物のため、甘みが少なくあまり味がしません。
木になったまま完熟したものは、糖度が20度前後まで上がりとても甘いんです。
また、酸味が無くシャキシャキした食感もドラゴンフルーツの特徴です。
そのまま食べたり、お菓子作りに使われるほか、パスタやサラダなどいろいろなお料理に使われています。
※味のない輸入ものは、蜂蜜をかける事で美味しく食べられます。
酸味も欲しいという場合は、レモン汁をかけるとさっぱりと食べられます。
ドラゴンフルーツの栄養素
ビタミン |
ミネラル |
ビタミンE | □カリウム |
ビタミンB1 | カルシウム |
ビタミンB2 | □マグネシウム |
ナイアシン | リン |
ビタミンB6 | 鉄 |
□葉酸 | 亜鉛 |
パントテン酸 | 銅 |
ビタミンC | マンガン |
その他
食物繊維
ドラゴンフルーツには、これらの栄養素が含まれています。
1/2個(可食部130g)あたり
●マークで太字が特に多く含まれ(今回なし)、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。
□マークの働きや効果について説明したいと思います。
↓無印の栄養素についてはこちらから
13種類のビタミンは体内でどう働くのか
不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き
葉酸(ビタミンB群)
- 貧血予防
- 皮膚、粘膜の強化
- 動脈硬化予防
- 胎児の正常な発育
葉酸は、ビタミンB12と共に全身に酸素を運ぶ赤血球をつくります。
鉄を摂っていても葉酸とビタミンB12が不足すると貧血になります。
皮膚や粘膜を強くする葉酸(ビタミンB12と共に)。
皮膚や粘膜は、最初にウイルスや細菌などの外敵にさらされる器官であるため、強化することで外敵の侵入を防ぐことができ感染症やアレルギーなどを予防することができます。
※体にある粘膜は、鼻や口の中の粘膜・のどの粘膜・胃や腸の粘膜・膀胱や子宮の粘膜などといった様にたくさんの粘膜があります。
ビタミンB12は、魚介類やレバー・焼きのりに多く含まれています。
栄養素を効率よく摂取したい場合は、魚介類サラダにドラゴンフルーツを入れると良いでしょう。
ドラゴンフルーツそのものを単品で食べる場合は、食事の合間に食べることで効率よく摂取できます。
この葉酸とビタミンB12の組み合わせが、動脈硬化も予防します。
カリウム
- 浸透圧の調整
- 心臓や筋肉の機能調整
- 高血圧予防
- 利尿作用
カリウムの多くは、細胞内に分布しています。
細胞外液に多く分布するナトリウムと協力して心臓の拍動や神経伝達をスムーズに調整します。
水分量も調節し筋肉も動かしています。
また、カリウムを摂取することでナトリウムの排出を促し血圧を正常に保ちます。
酸とアルカリの平衡を保ち、酵素反応を調整しエネルギー代謝にも関与しています。
ナトリウムと協力して働くカリウム
現代人は塩分過多気味の人が多く、通常の食事をしていれば体内のナトリウムが欠乏するような事はありません。
塩分過多により体内調整でカリウムが使われ、カリウム欠乏にならないように気を付けなければなりません。
つまり、塩分の摂り過ぎに気を付け、カリウムを積極的に摂ることが大切です。
カリウムは水溶性のため調理の際は失わないように気を付けましょう。
注 カリウムは腎不全の場合には禁忌です。
また、腎臓の機能が低下している人はカリウム制限が必要になります。
マグネシウム
- 神経の興奮を抑制
- 筋肉の収縮
- 酵素の活性化
- 有害金属の毒性軽減
約70%は骨に分布しており骨や歯にカルシウムを定着させる働きがあります。
また、糖質代謝・体温調節・筋肉収縮・神経伝達・ホルモンの分泌・たんぱく質の合成などの働きにも関わっています。
マグネシウムの別名は「抗ストレスミネラル」。
神経の高ぶりを押さえる作用があるため、穏やかな精神状態を保ち、また落ち込みや無気力・集中力の低下を防ぎます。
マグネシウムが欠乏すると、カルシウムと共に骨から溶出され骨や歯がもろくなります。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に関連するとも言われています。
けいれんやしびれを引き起こすことも。
マグネシウムとカルシウムはバランスが重要で1:2が理想とされています。
マグネシウムが不足する原因
- 糖質、脂質の摂り過ぎ
- アルコールの摂り過ぎ
- 加工食品や清涼飲料水の摂り過ぎ
- 過度のストレス
- 過度の運動
また、たんぱく質が足りないとマグネシウムの吸収が遅れます。