うまみを出すために使用される「調味料(アミノ酸)」。
現在多くの加工食品に使用されています。
安全性に対する疑問が次々と出されたためか、最近では「科学調味料不使用」と謳う商品も見かけるようになりました。
原材料を確認すると、その他の添加物が入っていたりするのですが・・・。
あくまでも科学調味料が不使用なだけです。
今回は、「調味料(アミノ酸)」について書かせていただきたいと思います。
調味料(アミノ酸)が入っている加工食品
- お弁当、総菜、サンドイッチなど
- 煎餅、スナック菓子
- 調味料(めんつゆ・ソース
- だしパック
- お茶漬け、ふりかけ
- 鍋の素
- おつまみ(ナッツ・貝類など)
- 缶詰(ツナ・やきとり・カレーなど)
- レトルト食品(カレー・カップ麺・味噌汁など)
- 味付け海苔
- 漬物、梅干し
- 数の子、いくら、明太子
- ハム、ウインナー
- おでんの具
これだけ沢山の種類のものに使われていたら、キッチンにあるあれやこれも科学調味料が入っているかも!?となりそうです(>_<)
調味料(アミノ酸)
化学合成などにより作られ、うまみを与えたり、増強させたりするものでグルタミン酸ナトリウムです。
スーパーなどには、うまみ調味料の味の素が販売されていますがそれと同等のものです。
味の素の原材料には「調味料(アミノ酸)」と書かれているもの、「グルタミン酸ナトリウム」と書かれているものがありますが、前者もグルタミン酸ナトリウムが主成分です。
なぜ加工食品の多くは「グルタミン酸ナトリウム」と表示しないのか?
それは購入する側の目線で健康的に見えるか見えないかの違いの様です・・・。
「グルタミン酸ナトリウム」だと、いかにも添加物という印象です。
「調味料(アミノ酸)」とすれば、何か体に良いものが入っている印象を与えます。
「調味料(アミノ酸等)」と表示されている商品も多くあります。
一括表示が許されているため、核酸や有機酸などの科学調味料も使用している場合にこのような表示になります。
グルタミン酸はアミノ酸
アミノ酸であるグルタミン酸は、魚やパンや牛乳などを摂取すればそれらのたんぱく質が消化され生成されます。
グルタミン酸ナトリウムを摂取した場合は、体内でグルタミン酸に分解されます。
グルタミン酸は、海藻類やごま・大豆・サトウキビなどの食物にも含まれています。
食物にも含まれ体内にもあるグルタミン酸の何がいけないのか?
それは、量や温度です。
体内にあるグルタミン酸は37℃程度です。人間の体温がそれくらいのため。
しかし、家庭でも使用されるグルタミン酸ナトリウム(味の素)は、揚げ物や炒め物で使う場合高温になります。
高温で加熱すると焦げます。
グルタミン酸が焦げるとGlu-P-1が生成されます。
この物質はラット(白ネズミ)に肝臓がん、大腸がん、脳腫瘍(脳のがん)を発生させます。食品添加物用語の基礎知識 監修小藪浩二郎 2016年4月27日 第1刷発行
グルタミン酸の役割と過剰摂取による体への影響とは
グルタミン酸は、脳神経細胞のエネルギー源になり、脳機能を活性化してストレスヘの抵抗力を強くする作用があります。
ただし、過剰摂取と過剰症により神経の高ぶりや灼熱感、手足のしびれなどを起こす可能性があります。
注「グルタミン酸」は神経伝達物質としての役割が大きいアミノ酸で、「グルタミン」は全身のエネルギーをつかさどる役割を持つアミノ酸です。
この記事は、グルタミン酸について書いています。
いかがでしたでしょうか。
脳機能を活性化させるグルタミン酸ですが、科学調味料のグルタミン酸ナトリウムを過剰摂取すれば脳などへ悪影響になることが解りました。
アミノ酸のグルタミン酸は、通常の食生活を送っていれば不足することがないと考えられます。
毎日のように加工食品で科学調味料を摂取したり、料理で味の素やだしの素などを使用した場合は摂りすぎになる可能性があります。
うまみ成分ですので、塩だけで味付けするよりも美味しく感じるかもしれませんが、天然塩は、ミネラルが豊富でとても体に良いですし野菜からも肉などからも充分うまみが出ます。
醤油も発酵食品なので体に良いですし、味噌で味付けしても美味しいです。
グルタミン酸ナトリウムは、飲食店でも多く摂取してしまう可能性があります。
お店によるとは思いますが、チェーン店の居酒屋やファミリーレストラン、中華料理屋さんなどです。
自分や家族の健康のために摂りすぎには気を付けましょう。
ありがとうございました。