水銀は、地球上に多く存在する元素で有機水銀と無機水銀の2つに分類されます。
環境中を循環している無機水銀は、雨等により河川や海に流出し、水中の微生物の働きで毒性をもつ有機水銀(メチル水銀)に変換されます。
このメチル水銀は、水俣や阿賀野川流域で起きた水銀汚染の原因物質でした。
メチル水銀の中枢神経系(脳)に対する毒性は強力です。
メチル水銀は、マグロ・カジキ・サメなどの大型魚類、キンメダイなどの深海魚などに蓄積されていきます。
体内に取りこまれたメチル水銀は妊婦の胎盤を通じてお腹の胎児に移行します。
胎児の発育中の脳はメチル水銀に対する感受性が高く、発育に影響を及ぼす恐れがあるため、妊娠中は魚介類を食べる回数や量を考えなければなりません。
水銀は、近年アトピー性皮膚炎との関連性も指摘されています。
胎児は特に注意しなければなりませんが、子どもや大人も体内に過剰蓄積しないよう気を付けなければならないと思います。
汚染源となり得るもの
- 大型の魚(マグロ、カジキ、サメなど)
- 深海魚(キンメダイなど)
- 歯の詰め物(アマルガム)
過剰蓄積による病気や症状
- 消化機能異常
- 腎臓障害
- 中枢神経系障害
毛髪検査で体内の水銀量を知る
毛髪ミネラル検査では、体内にある有害金属の水銀やアルミニウムなどを測定します。
必須ミネラルのマグネシウムや亜鉛量なども知る事ができる検査です。
らべるびい予防医学研究所による水銀の基準
一般成人良好範囲→ 5324ppb以下
※測定値(ppb)→ 毛髪1gに10億分の1gのミネラルが含まれていることを示します。
私の体内の水銀量は次の通りです。
- 1回目(2016年) 1166ppb
- 2回目(2017年) 1822ppb
- 3回目(2018年) 1156ppb
この様に良好範囲でした。
有害金属の検査表には「良好範囲」「要注意」「基準以上」があります。
要注意に近づいて来たら何らかの症状を引き起こす可能性があります。
また、有害金属は身体に有害とされていますので、良好範囲のど真ん中に位置しても
病気を引き起こすことがあるかもしれませんので体内にある時点で安心はできません。
私の結果は、良好範囲の真ん中あたりなのですが1回目は1166・2回目は1822・3回目は1156で、
2回目に水銀量が増えましたが、翌年3回目の検査では1回目を下回る結果でした。
魚を食べる量にさほど変化はありません。(確か)
歯の詰め物を新しく詰め替えた箇所があるので2回目は増えたのでしょうか・・・?
無意識に解毒を促進するミネラルやビタミンを食材から多く摂取していて3回目は減ったのでしょうか・・・?
なぜだか解りません(>_<)
とりあえず体内の水銀がこのままどんどん下回ってくれるといいです!
水銀を解毒・排泄促進させる栄養素
ビタミン
・ビタミンD さんま、さけ、まいわしなど魚に多く含まれています。
・ビタミンE 赤パプリカ、アーモンド、ヘーゼルナッツなど
ミネラル
・セレン かつお節、たらこなど
・亜鉛 牡蠣、牛肉、牛・豚・鶏レバー、パルメザンチーズなど
・マグネシウム 木綿豆腐、がんもどき、小豆、アーモンドなど
・カルシウム 干しエビ、煮干し、パルメザンチーズなど
私は、玄米を食べることが多いですが玄米にはビタミンD以外の上記栄養素が含まれています。
妊婦の体内水銀目安
2000ppb以下の場合→
1日の耐容摂取以下と考えられる。
2000ppbを超えないように水銀を排泄促進させる以下の栄養を摂ることが望ましいです。
上記の食品については、生のものはしっかり加熱しチーズは加熱されているものが良いです。
2000ppb以上の場合→
水銀が少なく鉄や亜鉛などを含む、さけ・さんま・あじ・いわし・ししゃもなどを食べることが望ましいです。
また、発芽玄米・そば、納豆・牛肉、ブロッコリー・ネギ類・ぬか漬けなどを食べ水銀を排泄促進させましょう。
アトピー性皮膚炎の原因や、症状を悪化させる要因は、ハウスダスト(ダニ・カビ・ほこり)、化学物質(石鹸や洗剤などの日用品・化粧品・食品添加物など)と考えられますが、水銀もアトピー性皮膚炎との関連性が指摘されています。
私は、今のところ発症していませんが体内の水銀量が更に増え続ければ、アトピーになるのだろうと思っています。
ならないにしても何らかの症状が出ると思います。
水銀は、有害金属で人体に影響を及ぼし、現時点で体内の有用性は認められていませんので。
なかなか改善しないアトピーが、普段食べている魚や歯の詰め物が原因になっている場合もあるかもしれません。
また、水銀の過剰蓄積により消化機能異常や腎臓障害なども引き起こす可能性があります。
毛髪ミネラル検査で体内の水銀量を知る事は健康のためにとても大切です。
(毛髪ミネラル検査は病気を予防する身体作りのための検査です。)
ありがとうございました。
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