大豆もやしで貧血が予防できる!?

大豆もやしの栄養素 通年野菜

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前回は、緑豆もやしについて書きました。
今回は、大豆を水に浸して暗所で発芽させてつくる大豆もやしについてです。

 

 

大豆もやしの栄養素

ビタミン
ミネラル
 ビタミンE  ナトリウム
ビタミンK  カリウム
□ビタミンB1  カルシウム
 ビタミンB2 □マグネシウム
 ナイアシン  リン
 ビタミンB6  鉄
葉酸  亜鉛
 パントテン酸 □銅
 ビタミンC □マンガン

その他
食物繊維
アミノ酸

 

大豆もやしには、これらの栄養素が含まれています。

●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

●マークと、□マークの効果や働きについて説明したいと思います。

 

↓無印の栄養についてはこちらから


不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き
亜鉛は、体内の300種類を超える酵素の構成成分としてたんぱく質合成など様々な反応に関与し、生命活動に欠かせない重要なミネラルです。 血糖値を下げるインスリン、生殖に必要な女性ホルモンと男性ホルモンなど 重要な働きをするホルモンの合成や分泌に不可欠です。

 

緑豆もやしに多く含まれる栄養素は、●葉酸とモリブデン □ビタミンCと銅です。

大豆もやしは緑豆もやしに比べ、葉酸が倍以上多く含まれ、ビタミンKも7μg程度だったのに対し、大豆もやしは120μg程含まれています。
マグネシウムやマンガンも大豆もやしの方が多く、またたんぱく質も豊富に含まれています。

もやしの栄養素と期待される効果 効能
尿酸を作る酵素や、悪酔いの原因物質「アセトアルデヒド」を処理する酵素の 構成成分として重要な役割を担っています。 プリン体が尿酸に分解するのを助け、それを尿に排泄する働きがあります。 また、糖質や脂質の代謝を進めてエネルギーになるのを助けます。

 

●ビタミンK

  • 血液凝固成分を作る
  • 骨や歯の形成

 

血液を凝固させるにはビタミンKが必要です。
血液凝固成分により出血しても自然に止血するのです。
また、骨のカルシウム石灰化にも関わり骨の形成に重要な役割を果たしています。

ビタミンKが欠乏すると出血が止まりにくくなります。
また、骨粗しょう症にならないためにもカルシウム・ビタミンDと共に欠乏しないように気を付けなければなりません。

 

□ビタミンB1

  • 疲労回復
  • 糖質代謝
  • 脳の活性化
  • アルツハイマー予防

 

糖質がエネルギーに変化するのに不可欠です。
不足すると炭水化物の分解がうまくいかずブドウ糖が不足するので、集中力や記憶力の低下や疲労感・だるいなどの症状を引き起こします。
また、運動能力が低下することもあります。

 

 

●葉酸(ビタミンB群)

  • 貧血予防
  • 皮膚、粘膜の強化
  • 動脈硬化予防
  • 胎児の正常な発育

 

葉酸は、ビタミンB12と共に全身に酸素を運ぶ赤血球をつくります。
鉄を摂っていても葉酸とビタミンB12が不足すると貧血になります。

 

皮膚や粘膜を強くする葉酸(ビタミンB12と共に)。
皮膚や粘膜は、最初にウイルスや細菌などの外敵にさらされる器官であるため、強化することで外敵の侵入を防ぐことができ感染症やアレルギーなどを予防することができます。

※体にある粘膜は、鼻や口の中の粘膜・のどの粘膜・胃や腸の粘膜・膀胱や子宮の粘膜などといった様にたくさんの粘膜があります。

 

ビタミンB12は、魚介類やレバーに多く含まれています。
かつお節出汁や煮干し出汁のお味噌汁に大豆もやしを入れたり、魚料理に添えたり、一緒に炒めるなどして食べると良いでしょう。
またビタミンB12は、焼きのりにも多く含まれています。

この葉酸とビタミンB12の組み合わせが、動脈硬化も予防します。

 

↓「白ごはん.com」で、良い組み合わせのレシピが紹介されています。

 

□マグネシウム

  • 神経の興奮を抑制
  • 筋肉の収縮
  • 酵素の活性化
  • 有害金属の毒性軽減

 

約70%は骨に分布しており骨や歯にカルシウムを定着させる働きがあります。
また、糖質代謝・体温調節・筋肉収縮・神経伝達・ホルモンの分泌・たんぱく質の合成などの働きにも関わっています。

マグネシウムの別名は「抗ストレスミネラル」。
神経の高ぶりを押さえる作用があるため、穏やかな精神状態を保ち、また落ち込みや無気力・集中力の低下を防ぎます。

マグネシウムが欠乏すると、カルシウムと共に骨から溶出され骨や歯がもろくなります。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に関連するとも言われています
けいれんやしびれを引き起こすことも。

マグネシウムとカルシウムはバランスが重要で1:2が理想とされています。

 

マグネシウムが不足する原因

  • 糖質、脂質の摂り過ぎ
  • アルコールの摂り過ぎ
  • 加工食品や清涼飲料水の摂り過ぎ
  • 過度のストレス
  • 過度の運動

また、たんぱく質が足りないとマグネシウムの吸収が遅れます。

 

 

□銅

  • 鉄とヘモグロビンの結合補助
  • 鉄の吸収促進
  • 酸化防止
  • 貧血予防

 

銅は、鉄と共に細胞呼吸やエネルギー代謝に重要な役割を担っています。
活性酸素の消去にも関与しおり、酸化した脂質が血管にたまるのを防いで健康を維持します。
また、鉄の輸送と代謝にも関わっていますので銅が無ければ貧血を予防することはできません。

銅は、摂取量が少ない時は吸収率が高く、多い時は吸収率が低くなり過剰症を防ぎます。

 

 

□マンガン

  • 骨、脂質、皮膚の代謝や成長を助ける

 

様々な酵素をつくるのに必要なマンガン。
土壌、淡水、海水などに広く分布しています。
食品には、穀類や種実類などに多く含まれています。

マンガンは、骨に最も多く含まれ成長期には骨の発育に欠かせません。
酸化ストレスに対抗するためにも必要なミネラルです。

また、糖質や脂質の代謝を助ける酵素をつくるためにも必要です。
そのため、不足すると逆に糖脂質・骨・皮膚の代謝などに影響を及ぼし生殖機能も低下すると言われています。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。
大豆もやしには、葉酸と銅が多く含まれ貧血予防に効果がありそうです。
少しではありますが、鉄も含まれています。
そのほか、有害金属の毒性を軽減するマグネシウムや、糖質や脂質の代謝に働くマンガンも割と多く含まれています。

大豆もやしは、シャキシャキ食感が美味しくクセもなくどんな食材にも合います。
ぜひ毎日のお料理に使ってみてください。

 

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