はっさくの薄皮が花粉症を予防する!?

はっさくの栄養素 くだもの

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はっさくの旬は2月~3月頃です。
しっかりとした果肉に少しの苦みを感じるのがはっさくの特徴です。

 

 

はっさくの栄養素

ビタミン
ミネラル
 ビタミンA  ナトリウム
 ビタミンE  カリウム
 ビタミンB1  カルシウム
 ビタミンB2  マグネシウム
 ナイアシン  リン
 ビタミンB6  鉄
 葉酸  亜鉛
 パントテン酸  銅
ビタミンC  マンガン

その他
食物繊維
アミノ酸

 

●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素(今回なし)。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

●マークのビタミンCの働きや効果について説明したいと思います。

 

↓□マーク無印の栄養素についてはこちらから

13種類のビタミンは体内でどう働くのか
不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き

 

前回は、伊予柑について書きましたが、はっさくと伊予柑の栄養素の含有量はさほど変わりません。
伊予柑の栄養素 薄皮に抗アレルギー作用がある!?

伊予柑と比べるとはっさくは、少し苦みを感じます。
あの苦みはポリフェノールによるもので、苦いものほど含有量が多いということになります。
 

 

ビタミンC

  • 抗酸化作用
  • コラーゲンの生成
  • 鉄の吸収アップ
  • 抗ストレス作用
  • 抗ヒスタミン作用
  • 利尿作用
  • ガン予防
  • 有害金属の毒性軽減

 

コラーゲンの合成促進や活性酸素の除去し多くの生理作用に役立ちます。

身体をつくるたんぱく質の1/3はコラーゲン。
コラーゲンは、血管・筋肉・骨・皮膚などの細胞をつなぎ丈夫に保ちます。
ビタミンCは、コラーゲンの合成を助けて皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症などが早く治ります。

 

抗酸化力が強いビタミンCは、体内の酸化を防ぎ動脈硬化を予防します。
また、悪玉のLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増やします。

さらに、血圧上昇の抑制・免疫力アップ・細菌の毒素中和・細菌感染症に対する抵抗力も高め良い事だらけです。

ビタミンCが不足すると欠乏症になり、強い疲労感や関節痛などを引き起こします。

 

その他ビタミンCの効果

  • 抗腫瘍作用
  • 尿酸を減らす
  • 血液中のアルコール排出促進
  • 寒冷抵抗力を高める
  • 痛みの軽減
  • ウイルスを殺す
  • 細菌の毒素中和

 

 

ビタミンCが不足する原因

厚生労働省によるビタミンCの食事摂取基準の推奨量は、12歳以上で1日100mgとされています。
ですが、わたしたちはその半分程しか摂取できていないと言われており、またストレスなどによってもビタミンCが多量に消費されています。

 

体内のビタミンCが不足する原因、不足しやすい人は以下の通りです。

  • 飲酒
  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • ストレス
  • 大気汚染
  • 妊婦、授乳婦
  • 激しい運動をする人(大量の汗とともにビタミンCが失われます。)
  • 病気の人や、薬を常用している人
  • 高齢者

 

免疫力をアップさせる5つの必須栄養素 ビタミン編

文旦の栄養素と期待される効果 効能

 

βクリプトキサンチン

はっさくには、フィトケミカルのβクリプトキサンチン(カロテノイドの一種)が含まれています。

 

  • 骨、血管の強化
  • 骨粗しょう症の予防
  • 美肌効果
  • 生活習慣病の予防
  • 脂質異常症の予防

 

骨をつくるのを助け、骨の質を良くし骨粗しょう症を予防すると言われています。

また、メラニンが体内で作られるのを抑え肌の白さを保ちます。
βクリプトキサンチンはシミを減らす効果や、インスリンの働きを正常化し、にきびの発症を抑えることが報告されています。

血液中のβクリプトキサンチン濃度が高いと、動脈硬化・糖尿病・肝機能障害などの生活習慣病のリスクが低くなる事がわかっています。

 

βクリプトキサンチンは、牛乳やヨーグルトなどの乳製品と一緒に摂取することで、吸収率がアップすることがわかっています。

 

 

フィトケミカル(ファイトケミカル)とは

植物が紫外線や有害物質、害虫や外敵などから自身を守るために作り出す物質です。
野菜や果物、豆類などの植物性食品に、色素・香り・苦み・あくなどの成分として含まれています。
フィトケミカルは強い抗酸化作用があるため、老化や病気を防ぎ健康を維持するのに役立ちます。

 

主なフィトケミカル

  • カロテノイド(赤・黄・オレンジ色の色素成分)
  • ポリフェノール(色素、あくや苦みなどの成分)
  • イオウ化合物(にんにくなどの臭いや、大根などの辛み成分)
  • フコイダン(食物繊維の一種で海藻に含まれる)
  • βグルカン(食物繊維の一種できのこに多く含まれる)

フィトケミカルは多種類を摂ることで機能を発揮するので、色々な食品をバランスよく取ることが大切です。

 

 

はっさくの皮は捨てちゃダメ!?

みかんの白い薄皮や筋をきれいに取ってから食べる人を見かけることがありますが、あの薄皮と筋には水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれているので便秘解消に役立ちます。
それははっさくも同じです。
みかんより厚めの薄皮ですが、健康維持や増進のためには捨てずに食べた方がいいです。

 

薄皮と筋に含まれるポリフェノールの効果

柑橘類の薄皮(内果皮)と筋・外果皮には、ポリフェノールの一種であるヘスペリジンとナリンゲニンが含まれています。
これらは以下の様な効果や作用があり、特に苦みを感じるはっさくやグレープフルーツには果肉にも含まれています。
ただ、多くは皮に分布しています。

 

  • 抗酸化作用
  • 毛細血管強化
  • 血流改善
  • 抗アレルギー作用
  • 発がん抑制
  • 食欲抑制

 

このポリフェノールは、ビタミンPの働きをします。
ビタミンPはビタミン様物質で、ビタミンCの機能を助ける作用があります。

高血圧を予防したり、免疫力を高めて風邪を引きにくくし、また出血性の病気の予防にも効果があると言われています。

 

ネーブルオレンジの栄養素と期待される効果 効能

 

活性酸素

活性酸素は、体を作っている脂質やたんぱく質などを傷つけ過酸化脂質を発生させます。
そして過酸化脂質は、ガンなど様々な病気の元になり、またシミやしわなども引き起こします。

よって体内の活性酸素を増やさないように気を付け、減らすことで老化を防止し健康を維持できます。

活性酸素は、抗酸化作用のあるビタミンCを摂取する事で抑制できます。
また、ポリフェノールやビタミンEも強い抗酸化作用があります。

 
※体内には、活性酸素を消去する機能が備わっていますが、この機能は加齢とともに低下します。

 

 
活性酸素が増える原因

  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • 大量の飲酒
  • 過度のストレス
  • 過度の運動
  • 栄養の偏り
  • 紫外線
  • 排気ガス
  • 農薬

 

 

 

いかがでしたでしょうか。
はっさくに含まれるポリフェノールは(特に内果皮の薄皮)、血流を改善したり抗アレルギー作用など様々な働きをします。
血流が改善すれば冷え性や肩こりが改善しますし、生活習慣病の予防にもなります。

また、抗アレルギー作用により花粉症などの予防や、症状緩和が期待できます。
はっさくを食べる際は、ぜひ薄皮ごと食べてみて下さい。

外果皮には、食物繊維も豊富に含まれているので、捨てずにジャムなどにして食べることで更なる健康効果が期待できます。
ありがとうございました。

 

 


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