免疫力をアップさせる5つの必須栄養素 ビタミン編

野菜

免疫とは、病原体から体を守るために人間に備わっている機能のこと。
病気になるのを防いだり、かかった病気を治そうとする力が「免疫力」です。

免疫力が低くなると感染症にかかりやすくなったり、また肌荒れやアレルギー症状、がんや糖尿病・心臓疾患など様々な病気にかかりやすくなってしまいます。

免疫力を高めるためには、腸内環境を整える、適度な運動・質の良い睡眠・体温を上げるなどいろいろな方法がありますが、今回は免疫力を高める栄養素について書きたいと思います。
それぞれの栄養素は免疫力をアップさせるだけではなく、動脈硬化の予防や美肌など様々な効果が期待できます。

※極端に一部の免疫力が高まりすぎると、本来なら攻撃対象ではない自分自身の細胞や組織を攻撃して起こる「自己免疫疾患」を発症してしまう場合があるため、高ければ高いほど良いというわけではありません。

30代をピークに低下する免疫力ですが、以下も免疫力低下の原因になります。

低体温、疲労、運動不足、喫煙、過度のストレス、過度の飲酒、睡眠不足、乱れた食生活

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ビタミンA

緑黄色野菜やなどに含まれるプロビタミンA(βカロテンなど)が体内で必要に応じてビタミンAに変わります。
動物のレバーや肝やうなぎにはビタミンA(レチノール)が多く含まれています。

  • 皮膚、粘膜を健康に保つ
  • 成長促進
  • 抗酸化作用
  • ガン予防
  • 免疫力アップ

周りが暗くなり慣れてくると見えるようになるのは、ビタミンAがあるからです。
色の違いを見分ける力もビタミンAの働きによるもので、視覚と視力を正常に保つのに不可欠な栄養素です。
不足すると暗い所で物を見る機能が低下します。

ビタミンAは皮膚や消化器官などの上皮の機能を守りウィルスの侵入を防ぎ、また活性酸素を消去する抗酸化作用があるため、ガンや動脈硬化・心疾患などの予防に役立ちます。

不足すると
ビタミンAは、子どもの骨の成長に大事な働きをするため不足すると成長障害などの原因になります。
また、皮膚や粘膜が乾燥し感染症への抵抗力が弱くなり風邪などを引きやすくなります。
そのほか、皮膚や髪がかさつく・消化不良を起こす・爪がもろくなるなどの症状も起こります。

ビタミンAは脂溶性のため、炒め物や胡麻和え、アーモンドをまぶして食べる事で吸収が高まります。

ビタミンAを多く含む食品
  • レバー、あんこうの肝
  • うなぎ、銀だら、穴子、ほたるいか
  • 人参、春菊、ほうれん草、小松菜、かぼちゃ、ブロッコリー、パセリ、しそなどの緑黄色野菜
  • のりなどの藻類
  • 卵、生クリーム、バター
  • 茶葉

レバにら炒め
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ビタミンD

  • 骨形成、骨の石灰化促進
  • 神経伝達、筋肉収縮、血液凝固に関与
  • 免疫力アップ
  • うつ病や精神疾患の抑制
  • 有害金属の毒性軽減

カルシウムとリンの吸着を高め、骨の形成に役立つビタミンです。
また、甲状腺ホルモンや副甲状腺ホルモンと協力して、血中のカルシウム濃度を安定させる働きもしています。

カルシウムを補給してもビタミンDが不足しているとうまく吸収されず骨粗しょう症を引き起こすことがあります。

骨以外に、筋肉・腎臓・腸管・心臓などにも入り込みいろいろな調整役をするビタミンD。
体内に侵入した細菌やウイルスなどに対して過剰な免疫反応を抑制し、必要な免疫機能を促進する働きもあります。
また、「β-ディフェンシン」という抗菌ペプチドを皮膚上に作らせ、バリア機能を高めることもわかっています。

そのため風邪やインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの感染症の発症・悪化の予防や、アレルギー症状の改善に効果が期待できます。

ビタミンDは魚に多く含まれていますが、紫外線により皮下で合成されるため1時間程度の日光浴をすることで不足を補えると言われています。
とは言え、真夏に長時間の日光浴は危険ですし、皮膚への悪影響が考えられるため魚からの摂取はとても大切です。
魚には、ビタミンD以外に様々な栄養素が含まれています。
また、ビタミンDはキクラゲにも多く含まれています。

魚やキクラゲ(きのこ類)と比べると含有量は大分低くなりますが、松茸やしいたけ・舞茸・エリンギ・しめじなどのきのこ類にも含まれています。
干ししいたけに含まれるビタミンDは、しいたけの8.5倍です。

※日照の少ない地域の人や、日に当たる機会が少ない人はビタミンDを含む食品を積極的に摂る必要があります。

ビタミンE

  • 抗酸化作用
  • 血行促進
  • 動脈硬化予防
  • 性ホルモンのバランスを整える
  • 免疫力アップ
  • 有害金属の毒性軽減

体内の脂肪組織、筋肉、骨髄、子宮など様々な部位の生体膜に存在しています。

ビタミンEは免疫細胞を活性化すると共に、免疫抑制物質の生成を防ぎます。

また、抗酸化作用により活性酸素を消去しシミやしわの増加を防ぎ、くすみも予防してくれます。
さらに、毛細血管を広げて血行を良くするため、血行不良による冷え性・肩こり・頭痛などの症状も和らげます。

ビタミンEは酸化しやすいですが、ビタミンCと一緒に摂ることで酸化を防ぎます。

ビタミンEを多く含む食品
  • あんこう(肝)、にじます、うなぎ、はまち、あゆ
  • ひまわり油、ぶどう油、綿実油
  • モロヘイヤ、赤パプリカ、西洋かぼちゃ、唐辛子
  • アーモンド、ヘーゼルナッツ、落花生
  • 茶葉

パントテン酸(ビタミンB群)

  • 糖質、脂質、たんぱく質の代謝
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす
  • ストレス緩和
  • 動脈硬化予防
  • 美肌、美髪効果

体内に吸収されたパントテン酸は、補酵素のコエンザイムA(CoA)をつくる成分となります。
(CoAは体内に広く分布し幅広い代謝に関わっています。)

パントテン酸は、善玉コレステロールを増やす働きがあるため動脈硬化を予防し、またビタミンB6や葉酸と共に免疫力を高めるために働き、感染症を防ぐ効果もあります。

更にビタミンCの働きをサポートしているので、コラーゲンがつくられ健康な皮膚と髪を保つことができます。

パントテン酸を多く含む食品

  • 鶏・牛・豚レバー、鶏肉
  • うなぎの肝、うなぎ、
  • 子持ちかれい、たらこ
  • 納豆
  • アボカド
  • 牛乳
  • モロヘイヤ
  • 干ししいたけ

ビタミンC

  • 抗酸化作用
  • コラーゲンの生成
  • 鉄の吸収アップ
  • 抗ストレス作用
  • 抗ヒスタミン作用
  • 利尿作用
  • ガン予防
  • 有害金属の毒性軽減

コラーゲンの合成促進や活性酸素の除去し多くの生理作用に役立ちます。

身体をつくるたんぱく質の1/3はコラーゲン。
コラーゲンは、血管・筋肉・骨・皮膚などの細胞をつなぎ丈夫に保ちます。
ビタミンCは、コラーゲンの合成を助けて皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症などが早く治ります。

抗酸化力が強いビタミンCは、体内の酸化を防ぎ動脈硬化を予防します。
また、悪玉のLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増やします。

さらに、血圧上昇の抑制や免疫力アップ・細菌感染症に対する抵抗力も高め良い事だらけです。

ビタミンCが不足すると欠乏症になり、強い疲労感や関節痛などを引き起こします。

その他ビタミンCの効果

  • 抗腫瘍作用
  • 尿酸を減らす
  • 血液中のアルコール排出促進
  • 寒冷抵抗力を高める
  • 痛みの軽減
  • ウイルスを殺す
  • 細菌の毒素中和

ビタミンCが不足する原因

厚生労働省によるビタミンCの食事摂取基準の推奨量は、12歳以上で1日100mgとされています。
ですが、わたしたちはその半分程しか摂取できていないと言われており、またストレスなどによってもビタミンCが多量に消費されています。

体内のビタミンCが不足する原因、不足しやすい人は以下の通りです。

  • 飲酒
  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • ストレス
  • 大気汚染
  • 妊婦、授乳婦
  • 激しい運動をする人(大量の汗とともにビタミンCが失われます。)
  • 病気の人や、薬を常用している人
  • 高齢者

ビタミンCを多く含む食品

ビタミンCは野菜や果物に含まれていますが、特に多く含まれているのは以下の食品です。

  • 赤パプリカ、黄パプリカ、パセリ、芽キャベツ、ケール、レッドキャベツ、にがうり(ゴーヤ)
  • アセロラ、ゆず(果皮)、レモン、柿、キウイフルーツ、いちご

今回は免疫力がアップするビタミンA・D・E・Cとパントテン酸(ビタミンB群)について書かせて頂きました。
これらの栄養素を多く含む食材を、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ビタミンA・D・E・Cは免疫力を高めるだけでなく、抗酸化作用や有害金属の毒性軽減(デトックス)など様々な働きをし健康維持に欠かせない栄養素であります。

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