免疫とは、病原体から体を守るために人間に備わっている機能のこと。
病気になるのを防いだり、かかった病気を治そうとする力が「免疫力」です。
免疫力が低くなると感染症にかかりやすくなったり、また肌荒れやアレルギー症状、がんや糖尿病・心臓疾患など様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
免疫力を高めるためには、腸内環境を整える、適度な運動・質の良い睡眠・体温を上げるなどいろいろな方法がありますが、今回は免疫力アップが期待できる「亜鉛」の働きについて書きたいと思います。
※極端に一部の免疫力が高まりすぎると、本来なら攻撃対象ではない自分自身の細胞や組織を攻撃して起こる「自己免疫疾患」を発症してしまう場合があるため、高ければ高いほど良いというわけではありません。
30代をピークに低下する免疫力ですが、以下も免疫力低下の原因になります。
低体温、疲労、運動不足、喫煙、過度のストレス、過度の飲酒、睡眠不足、乱れた食生活
亜鉛
- 細胞の生成、成長促進
- インスリンの合成を促進
- 免疫力アップ
- 抗酸化作用(ビタミンAのもつ抗酸化作用の活性促進)
- 味覚を正常に保つ
- 精神安定
亜鉛は、体内の300種類を超える酵素の構成成分としてたんぱく質合成など様々な反応に関与し、生命活動に欠かせない重要なミネラルです。
血糖値を下げるインスリン、生殖に必要な女性ホルモンと男性ホルモンなど、重要な働きをするホルモンの合成や分泌に不可欠です。
また、糖代謝・アルコール代謝・細胞内の抗酸化作用にも関わっています。
亜鉛は、味を感じる味蕾(みらい)という細胞をつくる働きをしており、不足すると味覚障害を引き起こします。
神経伝達物質を作るのにも必要な亜鉛。
亜鉛が体内に十分にあることで、精神安定や脳の機能を高める効果があると考えられています。
欠乏による病気や症状
- 味覚、嗅覚障害
- 食欲不振
- 免疫機能低下
- 貧血
- 血糖値上昇
- 爪が欠ける
- 成長遅延
- 精神障害(うつなど)
- 生殖機能低下
- 骨形成異常
- 損傷部位治癒力低下(傷が治りにくくなる)
- 毛髪の発育が悪くなる(切れ毛、枝毛、抜け毛)
- 肌荒れ
- 夜盲症
- 慢性下痢
亜鉛を多く含む食品
- 牡蠣、しじみ、ホタテ貝、たらばがに、たこ、ホタルイカ、さざえ
- うなぎ、たらこ
- 豚・牛・鶏レバー(含有量が多い順)
- 赤身肉
- 卵黄
- 精白米
- 小麦胚芽・ライ麦
- 大豆、きな粉や納豆などの大豆製品
- カシューナッツ、アーモンド、松の実、ごま
- まいたけ
- 焼きのり
- ピュアココア、抹茶
亜鉛には、細胞分裂や新陳代謝を促す働きがあるため、適量の摂取で免疫細胞が活性化し免疫力を高める効果が期待できます。
亜鉛の摂取量は一般的に不足傾向にあるため、普通の食生活をしていて摂り過ぎになることはないと言われています。
成長期の子どもやストレスがかかっている時は、亜鉛の需要が高まり欠乏しやすくなります。
ダイエット中なども欠乏しないよう注意が必要です。
※サプリメントで長期にわたり亜鉛を摂取している場合、知らない間に過剰になり鉄や銅の吸収を妨げてしまう可能性があるので注意が必要です。
鉄や銅が欠乏すると善玉コレステロール値が低下するなど様々な症状や病気を引き起こしてしまいます。
さいごに
亜鉛の欠乏により起こる症状は、免疫力の低下だけではありません。
味覚障害や精神障害、皮膚障害・抜け毛など全身に様々な症状を引き起こしてしまいます。
健康維持や美容に、ぜひ毎日の食事に取り入れてみて下さい。
中でも継続してとりやすいのはピュアココアです。(私の場合)
毎朝、ブラックコーヒーの代わりに砂糖とミルク不使用で飲んでいます。
ミルクの代わりに豆乳を入れることもあり。
免疫力とは関係なくなってしまいますが、大容量で購入したココアが無くなったところで一時期コーヒーに戻したことがありました。
しばらくしてから全体的に毛髪量が減った様に感じ、ココアに戻したら髪のボリュームが戻った様に感じたのですがそれはココアに含まれる亜鉛のお陰でしょうか。
毎日のココアで亜鉛を摂り、かつ甘みを加えたいという場合は、白い精製された砂糖ではなく、精製されていないものや精製度合いの低いものなどがおススメです。
(てんさい糖・粗糖・きび糖または、ハチミツやメープルシロップ・ココナッツシュガー・アガベシロップ)
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