びわの旬は3月~6月頃。(早生種は1月頃から出回ります)
甘さの中に程良い酸味があるのが特徴です。
そのままでも勿論美味しいですが、コンポートやジャム、サラダに入れたりいろいろなお料理に使われています。
びわの栄養素
ビタミン |
ミネラル |
ビタミンA | ナトリウム |
ビタミンE | カリウム |
ビタミンB1 | カルシウム |
ビタミンB2 | マグネシウム |
ナイアシン | リン |
ビタミンB6 | 鉄 |
葉酸 | 亜鉛 |
パントテン酸 | 銅 |
ビオチン | マンガン |
ビタミンC | モリブデン |
その他
食物繊維
ビワには、これらの栄養素が少量含まれています。
105g(3個)あたり
●マークで太字が特に多く含まれ(例 ●ビタミン)、□マークは次に多い栄養素(例 □カリウム)。[両方今回なし]
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。
今回は、ビワに含まれている機能性成分の働きや効果について説明したいと思います。
↓ビワに含まれているビタミン・ミネラルについてはこちらから
βクリプトキサンチン
ビワには、フィトケミカルのβクリプトキサンチン(カロテノイドの一種)が含まれています。
- 骨、血管の強化
- 骨粗しょう症の予防
- 美肌効果
- 生活習慣病の予防
- 脂質異常症の予防
骨をつくるのを助け、骨の質を良くし骨粗しょう症を予防すると言われています。
また、メラニンが体内で作られるのを抑え肌の白さを保ちます。
βクリプトキサンチンはシミを減らす効果や、インスリンの働きを正常化し、にきびの発症を抑えることが報告されています。
血液中のβクリプトキサンチン濃度が高いと、動脈硬化・糖尿病・肝機能障害などの生活習慣病のリスクが低くなる事がわかっています。
クロロゲン酸
ビワには、フィトケミカルのクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)も含まれています。
- 肝がん、肝硬変の予防
- LDLコレステロールの酸化を抑制
- 血糖値の上昇を抑制
- 胃液分泌を促進
- 脂肪分解
- 脂肪燃焼
- 脂肪吸収抑制
糖質分解酵素の働きを阻害し、食後の血糖値が上昇するのを抑制する効果があると言われており、
また糖質分解酵素の働きを阻害することで、脂肪が体に吸収されるのを抑制する効果があるとされています。
フィトケミカル(ファイトケミカル)とは
植物が紫外線や有害物質、害虫や外敵などから自身を守るために作り出す物質です。
野菜や果物、豆類などの植物性食品に、色素・香り・苦み・あくなどの成分として含まれています。
フィトケミカルの多くは強い抗酸化作用があるため、老化や病気を防ぎ健康を維持するのに役立ちます。
主なフィトケミカル
- カロテノイド(赤・黄・オレンジ色の色素成分)
- ポリフェノール(色素、あくや苦みなどの成分)
- イオウ化合物(にんにくなどの臭いや、大根などの辛み成分)
- フコイダン(食物繊維の一種で海藻に含まれる)
- βグルカン(食物繊維の一種できのこに多く含まれる)
フィトケミカルは多種類を摂ることで機能を発揮するので、色々な食品をバランスよく取ることが大切です。
活性酸素
活性酸素は、体を作っている脂質やたんぱく質などを傷つけ過酸化脂質を発生させます。
そして過酸化脂質は、ガンや動脈硬化など様々な病気の元になり、またシミやしわなども引き起こします。
よって体内の活性酸素を増やさないように気を付け、減らすことで老化を防止し健康を維持できます。
活性酸素は、抗酸化作用のあるβクリプトキサンチンとクロロゲン酸を摂取する事で抑制できます。
また、ビタミンCやビタミンEも強い抗酸化作用があります。
※体内には、活性酸素を消去する機能が備わっていますが、この機能は加齢とともに低下します。
活性酸素が増える原因
- 喫煙
- 受動喫煙
- 大量の飲酒
- 過度のストレス
- 過度の運動
- 栄養の偏り
- 紫外線
- 排気ガス
- 農薬
いかがでしたでしょうか。
ビワに含まれるビタミンやミネラルはそれほど多くありませんが、抗酸化作用のあるβクリプトキサンチンやクロロゲン酸が含まれています。
病気の予防や美容に、旬の時期ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
ありがとうございました。