ビーツの栄養素と期待される効果 効能

ビーツ 夏の野菜

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

鮮やかな色が特徴的な野菜「ビーツ」。
国産のビーツの旬は6月~7月にかけてと、11月~12月にかけてです。

ビーツは、世界三大スープのひとつであるボルシチには欠かせませんが、スープ以外にもサラダや炒め物・漬け物などいろいろなお料理に使える食材です。

甘みが強く、食感は大根と芋類の中間のような感じです。

 

 

ビーツの栄養素

ビタミン
ミネラル
 ビタミンE  ナトリウム
 ビタミンB1 □カリウム
 ビタミンB2  カルシウム
 ナイアシン  マグネシウム
 ビタミンB6  リン
葉酸  鉄
 パントテン酸  亜鉛
 ビタミンC  銅
   マンガン

その他
食物繊維
アミノ酸

 

ビーツには、これらの栄養素が含まれています。
100gあたり

●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

ここでは葉酸とカリウムの働きや効果について説明したいと思います。

 

↓無印の栄養素についてはこちらから


不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き
亜鉛は、体内の300種類を超える酵素の構成成分としてたんぱく質合成など様々な反応に関与し、生命活動に欠かせない重要なミネラルです。 血糖値を下げるインスリン、生殖に必要な女性ホルモンと男性ホルモンなど 重要な働きをするホルモンの合成や分泌に不可欠です。

 

 

葉酸(ビタミンB群)

  • 貧血予防
  • 皮膚、粘膜の強化
  • 動脈硬化予防
  • 胎児の正常な発育

 

葉酸は、ビタミンB12と共に全身に酸素を運ぶ赤血球をつくります。
鉄を摂っていても葉酸とビタミンB12が不足すると貧血になります。

 

皮膚や粘膜を強くする葉酸(ビタミンB12と共に)。
皮膚や粘膜は、最初にウイルスや細菌などの外敵にさらされる器官であるため、強化することで外敵の侵入を防ぐことができ感染症やアレルギーなどを予防することができます。

※体にある粘膜は、鼻や口の中の粘膜・のどの粘膜・胃や腸の粘膜・膀胱や子宮の粘膜などといった様にたくさんの粘膜があります。

葉酸とビタミンB12の組み合わせで動脈硬化を予防します。
ビタミンB12は魚介類やレバーに多く含まれており、レバーには葉酸も多く含まれています。

ビタミンB12は、魚介類やレバーに多く含まれています。
かつお節出汁や煮干し出汁のお味噌汁などにビーツを入れたり、魚料理にビーツを添えたり、一緒に炒めるなどして食べると良いでしょう。

この葉酸とビタミンB12の組み合わせが、動脈硬化も予防します。

 

↓「<Vege8>オーガニックファーム綾」で、良い組み合わせのレシピが紹介されています。

<R.O.R ➓>フードスタイリスト【上田 友子さん】ローストビーツと鰯のソテー - <Vege8>オーガニックファーム綾
”あの人”に教えてもらうレシピのリレー  Relay of  the recipes. Vol.10     第10回目は、柏のカレー屋さん 【Cuffy Coffee&curry】 の稲川 Read More

 

↓スープを真っ白な小皿に少量移してみました。ビーツ
実際は、これよりもっとキレイな濃いピンク色です(>_<)

 

カリウム

  • 浸透圧の調整
  • 心臓や筋肉の機能調整
  • 高血圧予防
  • 利尿作用

 

カリウムの多くは、細胞内に分布しています。
細胞外液に多く分布するナトリウムと協力して心臓の拍動や神経伝達をスムーズに調整します。
水分量も調節し筋肉も動かしています。

カリウムを摂取することでナトリウムの排出を促し血圧を正常に保ちます。

カリウムは、酸とアルカリの平衡を保ち、酵素反応を調整しエネルギー代謝にも関与しています。

 

ナトリウムと協力して働くカリウム

ビーツ自体はナトリウムが少なめですが、現代人は塩分過多気味の人が多く、通常の食事をしていれば体内のナトリウムが欠乏するような事はありません。
塩分過多により体内調整でカリウムが使われ、カリウム欠乏にならないように気を付けなければなりません。

つまり、塩分の摂り過ぎに気を付け、カリウムを積極的に摂ることが大切です。
カリウムは水溶性のため調理の際は失わないように気を付けましょう。

 カリウムは腎不全の場合には禁忌です。
また、腎臓の機能が低下している人はカリウム制限が必要になります。

 

 

ビートオリゴ糖(ラフィノース)

ビーツには、ビートオリゴ糖が含まれています。

 

ビートオリゴ糖は乳酸菌やビフィズス菌を増殖させて、腸内環境を整え便秘を解消します。

オリゴ糖には、消化性と難消化性があります。
特に人の消化酵素では消化されない難消化性オリゴ糖は、虫歯予防や便秘解消、善玉菌のエサになって増殖を助けるなど多くの機能が注目されています。

ある機関の研究によると、オリゴ糖がほぼ100%小腸と大腸に到達するものは、フラクトオリゴ糖・ガラクトオリゴ糖・ビートオリゴ糖(ラフィノース)という結果でした。
これら3種類は難消化性です。

 

腸内環境を改善して免疫力をアップさせる食材 オリゴ糖編

 

ベタイン

ビーツには、甘みや旨みの成分であるベタイン(アミノ酸の一種)が含まれています。

 

  • がん予防
  • 肝機能改善
  • コレステロールを下げる
  • 動脈硬化予防
  • 糖尿病予防

 

ベタインは脂肪が肝臓へ沈着するのを防いだり、肝臓の機能を高める働きがあるため、肝硬変や脂肪肝の予防に役立ちます。

また、体内のホモシステイン濃度を低下させると言われています。
ホモシステインは血中に存在するアミノ酸の一種で、このホモシステインレベル濃度が高いと、骨粗鬆症や動脈硬化などを引き起こすと言われています。

ベタインは血糖値の急激な上昇を抑える働きや、コレステロール値の上昇を抑制する働きもあります。

 

ベタインは、ビーツの他ほうれん草やキノコ類にも多く含まれています。

 

しいたけの栄養素と期待される効果 効能

 

食物繊維

ビーツには、食物繊維が豊富に含まれています。

 

  • 正常なコレステロール値を保つ
  • 血糖値の上昇を緩やかにする
  • 高血圧の上昇を抑制
  • がん予防
  • 有害金属の排泄促進
  • 整腸作用
  • 免疫力アップ

 

食物繊維は、脂肪の吸収を緩やかにします。
余分なナトリウムや脂肪・コレステロールを包み込んで排出させたり、有害物質や発がん物質を吸着し早く体の外に追い出したり、腸の掃除などをしてくれます。

また、糖質の消化吸収がゆっくりになり、血糖値の上昇を抑えるため糖尿病の予防にもなります。
更に、消化管内で膨潤し食塊のかさを増し、胃内での滞留時間を延長させますので過食を防ぐことができます。

 

食塊(しょっかい) 唾液と混ぜ合わせて出来た、まとまりがある塊の食物

 

腸内環境を改善して免疫力をアップさせる食材 食物繊維編
腸内環境が整うと免疫力が高まるほか、便秘解消や美肌効果も期待できます。 反対に腸内の悪玉菌が多いと、肌荒れを引き起こしたり免疫力が低下します。 便秘や下痢、ガンなどの病気を発症する原因にも。 腸内環境の良し悪しは、便の色や硬さ・においで判断

 

 

「食べる輸血」と言われるほど栄養豊富なビーツ。
動脈硬化の予防や貧血の予防に役立つ「葉酸」、高血圧を予防する「カリウム」のほか、肝機能の改善や糖尿病の予防に役立つ「ベタイン」も含まれています。

また、ポリフェノールの一種である「ベタシアニン」が含まれているのですが、これは強い抗酸化作用があるためガンの予防やアンチエイジング効果が期待できます。

 

加熱するととっても甘くて美味しいビーツ。
料理によってキレイな濃いピンクや、かわいい薄いピンクになったり目で楽しめる食材でもあります。

ぜひ、いろいろなお料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。
スムージーやスイーツにも!