ツルムラサキの栄養素と期待される効果 効能

ツルムラサキの栄養素

つるむらさきの旬は6月~8月頃です。(露地栽培のもの)

粘りがあるのが特徴のつるむらさき。
炒め物やてんぷら、お浸しなどいろいろなお料理に使えます。
細かく刻んでオクラや納豆などのネバネバ食品と合わせてご飯にかけても美味しいです。

つるむらさきの栄養素 

ビタミン
ミネラル
ビタミンA ナトリウム
□ビタミンE カリウム
ビタミンKカルシウム
 ビタミンB1マグネシウム
 ビタミンB2 リン
 ナイアシン 鉄
 ビタミンB6 亜鉛
葉酸 銅
 パントテン酸 マンガン
ビタミンC 

その他
食物繊維
アミノ酸

ツルムラサキには、これらの栄養素が含まれています。
1束150gあたり

●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

●マークの効果や働きについて説明したいと思います。

↓□マークと無印の栄養素についてはこちらから


ビタミンA

ツルムラサキに含まれるβカロテンが体内でビタミンAに変わります。

  • 皮膚、粘膜を健康に保つ
  • 成長促進
  • 抗酸化作用
  • ガン予防
  • 免疫力アップ

周りが暗くなり慣れてくると見えるようになるのは、ビタミンAがあるからです。
色の違いを見分ける力もビタミンAの働きによるもので、視覚と視力を正常に保つのに不可欠な栄養素です。
不足すると暗い所で物を見る機能が低下します。

ビタミンAは皮膚や消化器官などの上皮の機能を守りウィルスの侵入を防ぎ、また活性酸素を消去する抗酸化作用があるため、ガンや動脈硬化・心疾患などの予防に役立ちます。

不足すると
ビタミンAは、子どもの骨の成長に大事な働きをするため不足すると成長障害などの原因になります。
また、皮膚や粘膜が乾燥し感染症への抵抗力が弱くなり風邪などを引きやすくなります。
そのほか、皮膚や髪がかさつく・消化不良を起こす・爪がもろくなるなどの症状も起こります。

ビタミンK

  • 血液凝固成分を作る
  • 骨や歯の形成

血液を凝固させるにはビタミンKが必要です。
血液凝固成分により出血しても自然に止血するのです。
また、骨のカルシウム石灰化にも関わり骨の形成に重要な役割を果たしています。

ビタミンKが欠乏すると出血が止まりにくくなります。
また、骨粗しょう症にならないためにもカルシウム・ビタミンDと共に欠乏しないように気を付けなければなりません。

※ビタミンKは、通常摂り過ぎても害がありません。
但し、血栓症にかかっている人や抗血液凝固剤を服用している場合は、摂り過ぎないように気を付けなければなりません。

葉酸(ビタミンB群)

  • 貧血予防
  • 皮膚、粘膜の強化
  • 動脈硬化予防
  • 胎児の正常な発育

葉酸は、ビタミンB12と共に全身に酸素を運ぶ赤血球をつくります。
鉄を摂っていても葉酸とビタミンB12が不足すると貧血になります。

皮膚や粘膜を強くする葉酸(ビタミンB12と共に)。
皮膚や粘膜は、最初にウイルスや細菌などの外敵にさらされる器官であるため、強化することで外敵の侵入を防ぐことができ感染症やアレルギーなどを予防することができます。

※体にある粘膜は、鼻や口の中の粘膜・のどの粘膜・胃や腸の粘膜・膀胱や子宮の粘膜などといった様にたくさんの粘膜があります。

ビタミンB12は、魚介類やレバーに多く含まれています。
かつお節出汁や煮干し出汁のお味噌汁にツルムラサキを入れたり、魚料理にツルムラサキを添えたり、一緒に炒めるなどして食べると良いでしょう。

この葉酸とビタミンB12の組み合わせが、動脈硬化も予防します。

ビタミンC

  • 抗酸化作用
  • コラーゲンの生成
  • 鉄の吸収アップ
  • 抗ストレス作用
  • 抗ヒスタミン作用
  • 利尿作用
  • ガン予防
  • 有害金属の毒性軽減

コラーゲンの合成促進や活性酸素の除去し多くの生理作用に役立ちます。

身体をつくるたんぱく質の1/3はコラーゲン。
コラーゲンは、血管・筋肉・骨・皮膚などの細胞をつなぎ丈夫に保ちます。
ビタミンCは、コラーゲンの合成を助けて皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症などが早く治ります。

抗酸化力が強いビタミンCは、体内の酸化を防ぎ動脈硬化を予防します。
また、悪玉のLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増やします。

さらに、血圧上昇の抑制や免疫力アップ・細菌感染症に対する抵抗力も高め良い事だらけです。

ビタミンCが不足すると欠乏症になり、強い疲労感や関節痛などを引き起こします。

その他ビタミンCの効果

  • 抗腫瘍作用
  • 尿酸を減らす
  • 血液中のアルコール排出促進
  • 寒冷抵抗力を高める
  • 痛みの軽減
  • ウイルスを殺す
  • 細菌の毒素中和

ビタミンCが不足する原因

厚生労働省によるビタミンCの食事摂取基準の推奨量は、12歳以上で1日100mgとされています。
ですが、わたしたちはその半分程しか摂取できていないと言われており、またストレスなどによってもビタミンCが多量に消費されています。

体内のビタミンCが不足する原因、不足しやすい人は以下の通りです。

  • 飲酒
  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • ストレス
  • 大気汚染
  • 妊婦、授乳婦
  • 激しい運動をする人(大量の汗とともにビタミンCが失われます。)
  • 病気の人や、薬を常用している人
  • 高齢者

水に溶けてしまうビタミンを摂取するには

水溶性ビタミンは、B1・B2・ナイアシン・B6・B12・葉酸・パントテン酸・ビオチン・Cの9種類です。

これらは煮汁に流出し、長時間水にさらしたりすることでも流出してしまいます。
塩ゆでにすると少しは、流出を抑制できるそうですが。
先にカットせず、さっと洗い蒸したり、お味噌汁や炒め物などに使用してください。

炒めた時に汁が出てしまった場合
ご飯にかけたり、上手いこと汁まで食べることができる場合は問題ないですが、調理の際にとろみをつけるか春雨に吸わせることで栄養素を摂取することができます。

野菜をよく洗う事で残留農薬を落とすことができますが、農薬を体内に入れずにビタミンを摂取するには無農薬のものを選ぶしかありません。
せっかくビタミンを摂取しても、有害な化学物質を体に取り込んでしまえば意味がありません。
ただ、無農薬野菜は簡単に手に入らないのが現状で、自然食品屋さんで見かけるものも低減農薬のものが殆どです。

※農薬の使用量は野菜により異なり、少量の場合もあれば多量に使用している場合もあります。
時期などにもより、市販のものでも農薬の使用量が少ないものも置いてある場合があります。

カルシウム

  • 骨や歯を作り強くする
  • 神経の興奮の抑制
  • 免疫力を高める
  • ホルモンの分泌を調整
  • 筋肉や内臓を動かす
  • 血液を凝固させる
  • pHの調節
  • 有害金属の毒性軽減

カルシウムの99%が骨と歯などの硬い組織に分布し、骨から出たり入ったり絶えず作り直されています。
残りの1%は細胞や血液中に分布しており、心臓や筋肉が正常に収縮するのを保つ働きをしています。

また、血液凝固・血管・神経活動、ホルモン分泌などにも関与しており、不足すると骨がもろくなるだけでなく、イライラや神経過敏なども出てくることがあります。
日本人は、慢性的にカルシウムが不足している状態と言われています。

ただ、サプリメントで摂り過ぎになることもあります。
摂り過ぎが続くと、頭痛・筋肉痛・腎臓結石・尿路結石などになる場合があります。
マグネシウムや鉄・亜鉛などのミネラルの吸収も阻害されるようになります。

欠乏による病気や症状

血液中のカルシウム濃度は、常に一定に保たれていなければなりません。
血液中のカルシウム濃度が低下すると、濃度を保つために骨のカルシウムが血液中に溶けだすため、骨の形成が阻害されます。

また、骨から必要以上のカルシウムが流し出されると、血管や脳などに入り込みそれが沈着することによって、さまざまな病気を引き起こします。

カルシウム不足が続くと、以下の様な症状などを引き起こすことがわかっています。

  • ピクピクとまぶたがけいれんする
  • 神経過敏
  • うつ
  • もの忘れが多くなる
  • 不眠
  • 疲労感
  • 免疫異常
  • 動悸
  • 手足のしびれ
  • 足がつる
  • 骨粗しょう症
  • 肩こり、腰痛
  • 変形性関節痛
  • 腫瘍
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 動脈硬化
  • アレルギー
カルシウム不足は、脳の神経細胞の働きを低下させて、認知症の引き金にもなることがこれまでの研究で医学的にも明らかにされています。

欠乏する原因

普段カルシウムを摂っているつもりでも、以下の行動や、閉経後のホルモン変化などにより不足の状態になってしまう場合があります。

  • 多量飲酒 カルシウムが尿に排出されやすくなる。
  • 喫煙 胃腸の働きを悪くしカルシウムの吸収を妨げる。
  • 必要以上の塩分・糖質・脂質・たんぱく質の摂り過ぎ カルシウムの吸収を妨げる。
  • 加工食品などに含まれるリンの摂り過ぎ 骨のカルシウムが減少し、カルシウムの吸収を妨げる。
  • 閉経後のホルモンの変化 腸でのカルシウムの吸収低下や、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなる。
  • ビタミンD不足 腸や腎臓でのカルシウム吸収率低下。
  • 過度のストレス 腸でのカルシウムの吸収を妨げる。

カルシウムが機能するにはマグネシウムが必須ですが、ツルムラサキにはマグネシウムも豊富に含まれています。

マグネシウム

  • 神経の興奮を抑制
  • 筋肉の収縮
  • 酵素の活性化
  • 有害金属の毒性軽減

約70%は骨に分布しており骨や歯にカルシウムを定着させる働きがあります。
また、糖質代謝・体温調節・筋肉収縮・神経伝達・ホルモンの分泌・たんぱく質の合成などの働きにも関わっています。

マグネシウムの別名は「抗ストレスミネラル」。
神経の高ぶりを押さえる作用があるため、穏やかな精神状態を保ち、また落ち込みや無気力・集中力の低下を防ぎます。

マグネシウムが欠乏すると、カルシウムと共に骨から溶出され骨や歯がもろくなります。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に関連するとも言われています
けいれんやしびれを引き起こすことも。

マグネシウムとカルシウムはバランスが重要で1:2が理想とされています。

マグネシウムが不足する原因

  • 糖質、脂質の摂り過ぎ
  • アルコールの摂り過ぎ
  • 加工食品や清涼飲料水の摂り過ぎ
  • 過度のストレス
  • 過度の運動

また、たんぱく質が足りないとマグネシウムの吸収が遅れます。

ムチン

ツルムラサキのヌルヌルした部分には、ムチンという成分が含まれています。
食品に含まれているだけでなく、胃腸などの消化管や鼻腔・目の表面の粘膜はムチンで覆われています。

ムチンは粘膜の損傷を防ぐ働きがあり、胃潰瘍や胃炎の予防・改善が期待できます。
また鼻の粘膜を健康に保てれば、風邪やインフルエンザなどの感染症やアレルギー症状の予防にもつながります。

ほかにも、内蔵機能の強化や便秘改善などの効果があると言われています。
更に、血液サラサラ効果もあるため生活習慣病の予防にもなります。

※ムチンは熱に弱いので、素早く調理しましょう。
または、浅漬けやスムージーにすれば生で食べることができます。

ツルムラサキの他に、なめこや里芋・長いも・オクラ・モロヘイヤにも含まれています。

いかがでしたでしょうか。
ツルムラサキには、皮膚や粘膜の健康を維持しアレルギー予防に役立つビタミンAやムチンが豊富に含まれています。
また、神経の興奮を抑制するカルシウムやマグネシウムも豊富です。

特に、カルシウムの含有量はほうれん草・チンゲン菜・春菊より多く野菜の中でトップクラスです。
骨の形成に重要なビタミンKについては、食品の中でトップクラスです。

ツルムラサキは通年出回っているので、ぜひ毎日のお料理に取り入れてみて下さい。
私はお浸しにして食べるのが大好きです!(醤油・マヨネーズ・かつお節をかける)

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