なすの栄養素と期待される効果 効能

なすの栄養素 夏の野菜

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ナスの旬は7月~9月頃です。(露地栽培のもの)
天ぷらや炒め物、カレーやグラタンに入れたりと和洋中問わずいろいろなお料理に使える万能食材です。

 

ナスの栄養素

ビタミン
ミネラル
 ビタミンA  カリウム
 ビタミンE  カルシウム
□ビタミンK  マグネシウム
 ビタミンB1  リン
 ビタミンB2  鉄
 ナイアシン  亜鉛
 ビタミンB6  銅
 葉酸  マンガン
 パントテン酸 モリブデン
 ビオチン  
 ビタミンC  

その他
食物繊維
アミノ酸

 

ナスには、これらの栄養素が含まれています。
1本(100g)あたり

●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

●マークと□マークの働きや効果について説明したいと思います。

 

↓無印の栄養素についてはこちらから

不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き
亜鉛は、体内の300種類を超える酵素の構成成分としてたんぱく質合成など様々な反応に関与し、生命活動に欠かせない重要なミネラルです。 血糖値を下げるインスリン、生殖に必要な女性ホルモンと男性ホルモンなど 重要な働きをするホルモンの合成や分泌に不可欠です。

 

□ビタミンK

  • 血液凝固成分を作る
  • 骨や歯の形成

 

血液を凝固させるにはビタミンKが必要です。
血液凝固成分により出血しても自然に止血するのです。
また、骨のカルシウム石灰化にも関わり骨の形成に重要な役割を果たしています。

ビタミンKが欠乏すると出血が止まりにくくなります。
また、骨粗しょう症にならないためにもカルシウム・ビタミンDと共に欠乏しないように気を付けなければなりません。

※ビタミンKは、通常摂り過ぎても害がありません。
但し、血栓症にかかっている人や抗血液凝固剤を服用している場合は、摂り過ぎないように気を付けなければなりません。

 

 

●モリブデン

肝臓・腎臓・副腎に多く含まれており尿酸を作る酵素や、悪酔いの原因物質「アセトアルデヒド」を処理する酵素の構成成分として重要な役割を担っています。

 

  • 肝臓、腎臓で有害物質を分解
  • 糖質、脂質の代謝
  • 二日酔い予防
  • 虫歯予防
  • 鉄を利用しやすくし貧血を予防

 

モリブデンは、プリン体が尿酸に分解するのを助け、それを尿に排泄する働きがあります。
また、糖質や脂質の代謝を進めてエネルギーになるのを助けます。

さらに、体内に溜まった亜硫酸毒素を分解するため、虫歯の予防にも役に立つと言われています。

 

モリブデンは、吸収されやすく尿として速やかに排出されるので体内で過剰になることはありません。
また微量ミネラルで、必要量が少なく通常の食生活で欠乏することはないと言われています。
必要量は少ないですが、上記でわかるように生命活動を維持するのに重要な役割を担っています。
それはその他のミネラルでも言えることです。(マンガン・ヨウ素・クロム・セレンなど)

 

フィトケミカル(ファイトケミカル)とは

ナスには、フィトケミカルのアントシアニンナスニンクロロゲン酸が含まれており、またアミノ酸の一種であるGABAも含まれています。
アントシアニン・ナスニン・クロロゲン酸は、ポリフェノールの一種です。

フィトケミカルは、植物が紫外線や有害物質、害虫や外敵などから自身を守るために作り出す物質です。
野菜や果物、豆類などの植物性食品に、色素・香り・苦み・あくなどの成分として含まれています。
フィトケミカルの多くは強い抗酸化作用があるため、老化や病気を防ぎ健康を維持するのに役立ちます。

 

主なフィトケミカル

  • カロテノイド(赤・黄・オレンジ色の色素成分)
  • ポリフェノール(色素、あくや苦みなどの成分)
  • イオウ化合物(にんにくなどの臭いや、大根などの辛み成分)
  • フコイダン(食物繊維の一種で海藻に含まれる)
  • βグルカン(食物繊維の一種できのこに多く含まれる)

フィトケミカルは多種類を摂ることで機能を発揮するので、色々な食品をバランスよく取ることが大切です。

 

アントシアニン

  • 毛細血管の強化
  • 脳血管障害の予防
  • 眼精疲労の予防、改善
  • 視力回復
  • コラーゲンの合成促進
  • 抗酸化作用

アントシアニンは、毛細血管を強化し血行を改善します。
血行が良くなれば、肩こりや頭痛・むくみを改善することができ、また精神安定や免疫力向上・脱毛の予防・美肌にもつながります。

疲れ目の予防と改善や、視力回復効果もあると言われています。

また、コラーゲン(体内に最も多く存在するたんぱく質)の合成促進作用があります。
肌のハリを保つコラーゲンは、目の水晶体や角膜にも存在し、眼精疲労の改善や老眼予防に役立ちます。
骨では、骨粗しょう症や骨折を防ぐ役割があります。

 

アントシアニンは、ビタミンPに似た働きがある事がわかっています。
ビタミンPはビタミン様物質で、ビタミンCの機能を助ける作用があります。
高血圧を予防したり、免疫力を高めて風邪を引きにくくし、また出血性の病気の予防にも効果があると言われています。

 

ナスニン

  • 抗酸化作用
  • 高血圧予防
  • 動脈硬化予防
  • 眼精疲労緩和
  • コレステロールの吸収抑制

強い抗酸化作用があり、動脈硬化や老化防止作用があります。
また眼精疲労を緩和し、目の健康維持に働きます。
更に、ガンの前兆となる染色体の異常を修復する効果もあると言われているため、ガン予防にも役立ちます。

 

クロロゲン酸

  • 肝がん、肝硬変の予防
  • LDLコレステロールの酸化を抑制
  • 血糖値の上昇を抑制
  • 胃液分泌を促進
  • 脂肪分解
  • 脂肪燃焼
  • 脂肪吸収抑制

クロロゲン酸は、糖質分解酵素の働きを阻害し、食後の血糖値が上昇するのを抑制する効果があると言われており、また糖質分解酵素の働きを阻害することで、脂肪が体に吸収されるのを抑制する効果があるとされています。

 

GABA

神経伝達物質として働き、ストレスを和らげて脳の興奮を鎮める効果があるとされている成分です。
GABAは、深く質の良い睡眠を保つ効果があることが確認されています。

また、肝臓や腎臓の働きを高めたり、血圧を上げる酵素をブロックする働きがあります。
更に、成長ホルモン分泌を促進したり、コレステロールを下げる作用もあります。

 

ギャバが不足すると、興奮系の神経伝達物質が過剰に分泌するのを抑制することができなくなり、リラックスできない状態が続いてしまいます。
GABAはストレスや加齢により体内生産量が減少していくため、日頃からGABAを含む食品を積極的に取ることが大切です。

 

栗原はるみさんのレシピ | 揚げなすと牛肉の甜麺醤炒め
モリブデンは、肝臓・腎臓・副腎に多く含まれており尿酸を作る酵素や、悪酔いの原因物質「アセトアルデヒド」を処理する酵素の構成成分として重要な役割を担っています。 また、糖質や脂質の代謝を進めてエネルギーになるのを助けます。

活性酸素

活性酸素は、体を作っている脂質やたんぱく質などを傷つけ過酸化脂質を発生させます。
そして過酸化脂質は、ガンや動脈硬化など様々な病気の元になり、またシミやしわなども引き起こします。

よって体内の活性酸素を増やさないように気を付け、減らすことで老化を防止し健康を維持できます。

活性酸素は、抗酸化作用のあるポリフェノールを摂取する事で抑制できます。
また、ビタミンA・C・Eなども強い抗酸化作用があります。

※体内には、活性酸素を消去する機能が備わっていますが、この機能は加齢とともに低下します。

 

活性酸素が増える原因

  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • 大量の飲酒
  • 過度のストレス
  • 過度の運動
  • 栄養の偏り
  • 紫外線
  • 排気ガス
  • 農薬

 

 

ナスは、ほかの野菜と比べビタミンやミネラルの含有量が少ない野菜です。
ただ、強い抗酸化作用のあるナスニンなどの「ポリフェノール」や、コレステロールを下げたり、深く質の良い睡眠を保つことができる「GABA」が含まれているため積極的に食べたい食品です。
ぜひ、いろいろなお料理に取り入れてみて下さい。
(ハウス栽培のものより露地栽培のものの方が栄養価が高いです。)

 

 

栗原はるみさんレシピ | 米なすの揚げ煮 ごはんにかけても美味しい
米なすの揚げ煮は、ナスを素揚げしてから煮る料理です。 味ですが、とろけるナスでめっちゃ美味しかったです! ナスのこってりに、さっぱりの梅干しの相性も良いです。 はるみさんは汁ごとごはんにかけて食べる様で、私もそのようにして頂きました。
ピーマンの栄養素と期待される効果 効能
クロロフィルは、血管内のコレステロールを吸着する働きがあるため、 コレステロールを抑えて血流を良くする働きがあります。 また、体内に取り込まれてしまったダイオキシンや・水銀などの 有害金属に吸着して排出させる作用があることもわかっています。
アボカドが体内の余分な塩分を排出してくれる!?
カリウムの多くは、細胞内に分布しています。 細胞外液に多く分布するナトリウムと協力して心臓の拍動や神経伝達をスムーズに調整します。 水分量も調節し筋肉も動かしています。