春菊の栄養素その2 二日酔い予防や精神安定に効果!?

春菊 春の野菜

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前回は、春菊に含まれるビタミンの働きについて書かせていただきました。
今回はミネラルについてです。

 

 

春菊の栄養素

ビタミン
ミネラル
ビタミンA  ナトリウム
ビタミンE カリウム
ビタミンK カルシウム
□ビタミンB1 □マグネシウム
□ビタミンB2  リン
 ナイアシン □鉄
□ビタミンB6  亜鉛
葉酸 □銅
 パントテン酸 □マンガン
 ビオチン  ヨウ素
ビタミンC  セレン
   クロム
  モリブデン

その他            
食物繊維        
アミノ酸

 

春菊には、これだけの沢山の栄養素が含まれています。
190g(1束)あたり

●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

●マークと□マークのミネラルの働きや効果について説明したいと思います。
↓春菊に含まれるビタミンについてはこちらから
春菊の栄養素その1 アンチエイジング&生活習慣病の予防

 

↓無印の栄養素についてはこちらから

 

 

●カリウム

  • 浸透圧の調整
  • 心臓や筋肉の機能調整
  • 高血圧予防
  • 利尿作用

 

カリウムの多くは、細胞内に分布しています。
細胞外液に多く分布するナトリウムと協力して心臓の拍動や神経伝達をスムーズに調整します。
水分量も調節し筋肉も動かしています。

また、カリウムを摂取することでナトリウムの排出を促し血圧を正常に保ちます。
酸とアルカリの平衡を保ち、酵素反応を調整しエネルギー代謝にも関与しています。

 

ナトリウムと協力して働くカリウム
春菊自体は、ナトリウムが少なめですが現代人は塩分過多気味の人が多く、通常の食事をしていれば体内のナトリウムが欠乏するような事はありません。
塩分過多により体内調整でカリウムが使われ、カリウム欠乏にならないように気を付けなければなりません。
つまり、塩分の摂り過ぎに気を付け、カリウムを積極的に摂ることが大切です。
カリウムは水溶性のため調理の際は失わないように気を付けましょう。

 カリウムは腎不全の場合には禁忌です。
また、腎臓の機能が低下している人はカリウム制限が必要になります。

 

 

●カルシウム

  • 骨、歯を形成
  • 神経の興奮の抑制
  • pHの調節
  • 心筋、筋肉の収縮
  • 血液凝固
  • 有害金属の毒性軽減

 

成人の体内に約1kg存在するカルシウム。
その99%は骨や歯などの硬い組織に存在しています。
残り1%は、血液凝固や心臓・血管・筋肉のなどに関与しています。
また、神経活動やホルモン分泌などにも関与しており体にとって重要な役割を担っています。
この様に機能するためにはマグネシウムが必須ですが、春菊にはマグネシウムも入っています。

 

 

□マグネシウム

  • 神経の興奮を抑制
  • 筋肉の収縮
  • 酵素の活性化
  • 有害金属の毒性軽減

 

約70%は骨に分布しており骨や歯にカルシウムを定着させる働きがあります。
また、糖質代謝・体温調節・筋肉収縮・神経伝達・ホルモンの分泌・たんぱく質の合成などの働きにも関わっています。

マグネシウムの別名は「抗ストレスミネラル」。
神経の高ぶりを押さえる作用があるため、穏やかな精神状態を保ち、また落ち込みや無気力・集中力の低下を防ぎます。

マグネシウムが欠乏すると、カルシウムと共に骨から溶出され骨や歯がもろくなります。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に関連するとも言われています
けいれんやしびれを引き起こすことも。

マグネシウムとカルシウムはバランスが重要で1:2が理想とされています。

 

マグネシウムが不足する原因

  • 糖質、脂質の摂り過ぎ
  • アルコールの摂り過ぎ
  • 加工食品や清涼飲料水の摂り過ぎ
  • 過度のストレス
  • 過度の運動

また、たんぱく質が足りないとマグネシウムの吸収が遅れます。

 

 

□鉄

  • 貧血予防
  • 筋肉を動かす
  • 有害金属の毒性軽減

 

血液中の赤血球にあるヘモグロビンは、たんぱく質のグロビンとヘムが結合した色素たんぱく質です。
ヘモグロビンは、全身に酸素を運んでおり、鉄はヘムをつくるのに不可欠な成分です。

鉄は、筋肉のミオグロビンと結合して酸素の運搬と貯蔵を行っています。
その為、鉄が欠乏すると酸素を取り込めなくなり筋力が低下します。

また、鉄は解毒に必要なシントクロムという酵素をつくるのに必要です。
シントクロムは、ホルモンをつくったり脂肪酸の代謝にも関わっています。

 

 

□銅

  • 鉄とヘモグロビンの結合補助
  • 鉄の吸収促進
  • 酸化防止
  • 貧血予防

 

銅は、鉄と共に細胞呼吸やエネルギー代謝に重要な役割を担っています。
活性酸素の消去にも関与しおり、酸化した脂質が血管にたまるのを防いで健康を維持します。
また、鉄の輸送と代謝にも関わっていますので銅が無ければ貧血を予防することはできません。

銅は、摂取量が少ない時は吸収率が高く、多い時は吸収率が低くなり過剰症を防ぎます。

 

 

□マンガン

  • 骨、脂質、皮膚の代謝や成長を助ける

 

様々な酵素をつくるのに必要なマンガン。
土壌、淡水、海水などに広く分布しています。

マンガンは、骨に最も多く含まれ成長期には骨の発育に欠かせません。
酸化ストレスに対抗するためにも必要なミネラルです。

また、糖質や脂質の代謝を助ける酵素をつくるためにも必要です。
そのため、不足すると逆に糖脂質・骨・皮膚の代謝などに影響を及ぼし生殖機能も低下すると言われています。

 

 

●モリブデン

肝臓・腎臓・副腎に多く含まれており尿酸を作る酵素や、悪酔いの原因物質「アセトアルデヒド」を処理する酵素の構成成分として重要な役割を担っています。

 

  • 肝臓、腎臓で有害物質を分解
  • 糖質、脂質の代謝
  • 二日酔い予防
  • 虫歯予防
  • 鉄を利用しやすくし貧血を予防

 

モリブデンは、プリン体が尿酸に分解するのを助け、それを尿に排泄する働きがあります。
また、糖質や脂質の代謝を進めてエネルギーになるのを助けます。

さらに、体内に溜まった亜硫酸毒素を分解するため、虫歯の予防にも役に立つと言われています。

 

モリブデンは、吸収されやすく尿として速やかに排出されるので体内で過剰になることはありません。
また微量ミネラルで、必要量が少なく通常の食生活で欠乏することはないと言われています。
必要量は少ないですが、上記でわかるように生命活動を維持するのに重要な役割を担っています。
それはその他のミネラルでも言えることです。(マンガン・ヨウ素・クロム・セレンなど)

 

 

フィトケミカル(ファイトケミカル)とは

春菊には、フィトケミカルのクロロフィルが含まれています。

フィトケミカルは、植物が紫外線や有害物質、害虫や外敵などから自身を守るために作り出す物質です。
野菜や果物、豆類などの植物性食品に、色素・香り・苦み・あくなどの成分として含まれています。
フィトケミカルは強い抗酸化作用があるため、老化や病気を防ぎ健康を維持するのに役立ちます。

 

主なフィトケミカル

  • カロテノイド(赤・黄・オレンジ色の色素成分)
  • ポリフェノール(色素、あくや苦みなどの成分)
  • イオウ化合物(にんにくなどの臭いや、大根などの辛み成分)
  • フコイダン(食物繊維の一種で海藻に含まれる)
  • βグルカン(食物繊維の一種できのこに多く含まれる)

フィトケミカルは多種類を摂ることで機能を発揮するので、色々な食品をバランスよく取ることが大切です。

 

クロロフィル(葉緑素)

  • ガン予防
  • コレステロール値を下げる
  • デトックス
  • 不燃脂肪を燃えやすくする
  • 便秘解消
  • 貧血の予防、改善
  • 口臭や体臭予防
  • 抗菌作用
  • 抗酸化作用

 

葉緑体に含まれる光合成色素のクロロフィル。

クロロフィルは、血管内のコレステロールを吸着する働きがあるため、コレステロールを抑えて、血流を良くする働きがあります。
また、体内に取り込まれてしまったダイオキシンやカドミウム・鉛・水銀などの有害金属に吸着して排出させる解毒作用があることもわかっています。

さらに、血液を循環して皮膚や肺から排出されるニオイ成分を消臭する効果もあります。

そのほか、ピーマン・ケール・小松菜・ほうれん草・ニラ・ブロッコリーなどにも含まれています。
クロロフィルは、植物の緑色が濃ければ濃いほど多く含まれています。

 

チンゲン菜の栄養素と期待される効果 効能

 

いかがでしたでしょうか。
春菊には、私たちの身体に重要なミネラルが豊富に含まれています。
また、カルシウム・鉄・マグネシウム・亜鉛・セレン・ビタミンC・ビタミンB6は有害金属の毒性を軽減すると言われています。
そして食物繊維は有害金属の排泄促進に役立ちます。
ぜひ、お料理に取り入れてみてください。

水溶性ビタミンは、水洗いや水に浸すことで溶出してしまうので無農薬のものがおすすめです。

ありがとうございました。

 

 

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