にんにくの栄養素と期待される効果 効能

にんにくの栄養素 春の野菜

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

 

にんにくの旬は5月~8月頃です。

にんにくは、料理に欠かせない香味野菜のひとつです。
調理前の肉などにすり込んで臭みを消したり、オイルに入れて香りを移したり、様々な料理に用いられています。
強い抗菌力があり食中毒などを防ぐ薬味としても使われます。

 

 

にんにくの栄養素

ビタミン
ミネラル
 ビタミンE  ナトリウム
 ビタミンB1  カリウム
 ビタミンB2  カルシウム
 ナイアシン  マグネシウム
ビタミンB6  リン
□葉酸  鉄
 パントテン酸  亜鉛
 ビオチン  銅
 ビタミンC  マンガン
   セレン
  モリブデン

その他
食物繊維
アミノ酸
オリゴ糖

 

にんにくには、これらの栄養素が含まれています。
1房60gあたり

●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

●マークと□マークの働きや効果について説明したいと思います。

 

↓無印の栄養素についてはこちらから

13種類のビタミンは体内でどう働くのか
不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き

 

 

●ビタミンB6

  • 筋肉をつくる
  • 脂肪肝の予防
  • 脳の興奮を鎮める
  • 月経前症候群(PMS)を防ぐ
  • 有害金属の毒性軽減

 

たんぱく質を分解してエネルギーに変え、分解したアミノ酸で筋肉・血液などをつくり、また脂質もエネルギーに変え脂質が溜まるのを防ぎます。

更に、神経伝達物質の合成を助け脳を正常に保つ働きがあります。
ビタミンB6は、幸せホルモンのセロトニンの合成に関与しているため、精神の安定につながる栄養素です。
ビタミンB6の補充により、気分のむら・イライラ・もの忘れ・不安などの症状が緩和できることがいくつかの研究で示されています。

ビタミンB6は、腸内細菌がつくることもできるので、欠乏症はあまり起こりません。
しかし、たんぱく質の摂取量が多いほど必要になります。
また、妊娠中や月経前・抗生物質を長期服用している場合などは、不足に注意しなければなりません。

 

欠乏症状

  • 食欲不振
  • 成長の抑制
  • 脂漏性皮膚炎
  • 口内炎
  • 口角炎
  • 結膜炎
  • 貧血
  • 手足のしびれ

 

 

□葉酸(ビタミンB群)

  • 貧血予防
  • 皮膚、粘膜の強化
  • 動脈硬化予防
  • 胎児の正常な発育

 

葉酸は、ビタミンB12と共に全身に酸素を運ぶ赤血球をつくります。
鉄を摂っていても葉酸とビタミンB12が不足すると貧血になります。

 

皮膚や粘膜を強くする葉酸(ビタミンB12と共に)。
皮膚や粘膜は、最初にウイルスや細菌などの外敵にさらされる器官であるため、強化することで外敵の侵入を防ぐことができ感染症やアレルギーなどを予防することができます。

※体にある粘膜は、鼻や口の中の粘膜・のどの粘膜・胃や腸の粘膜・膀胱や子宮の粘膜などといった様にたくさんの粘膜があります。

 

ビタミンB12は、魚介類やレバーや海藻類に多く含まれています。
葉酸とビタミンB12の組み合わせが、動脈硬化も予防します。

 

血液サラサラ効果がある玉ねぎ 脂肪肝やガン予防にも

 

●モリブデン

肝臓・腎臓・副腎に多く含まれており尿酸を作る酵素や、悪酔いの原因物質「アセトアルデヒド」を処理する酵素の構成成分として重要な役割を担っています。

 

  • 肝臓、腎臓で有害物質を分解
  • 糖質、脂質の代謝
  • 二日酔い予防
  • 虫歯予防
  • 鉄を利用しやすくし貧血を予防

 

モリブデンは、プリン体が尿酸に分解するのを助け、それを尿に排泄する働きがあります。
また、糖質や脂質の代謝を進めてエネルギーになるのを助けます。

さらに、体内に溜まった亜硫酸毒素を分解するため、虫歯の予防にも役に立つと言われています。

 

モリブデンは、吸収されやすく尿として速やかに排出されるので体内で過剰になることはありません。
また微量ミネラルで、必要量が少なく通常の食生活で欠乏することはないと言われています。
必要量は少ないですが、上記でわかるように生命活動を維持するのに重要な役割を担っています。
それはその他のミネラルでも言えることです。(マンガン・ヨウ素・クロム・セレンなど)

 

 

フラクトオリゴ糖

にんにくには、フラクトオリゴ糖が含まれており善玉菌を増やし便秘を解消します。
また、虫歯の予防・高脂血症改善・血糖値の抑制などにも役立ちます。

免疫機能の60~70%は腸に集中しています。
善玉菌は腸内環境を整え免疫力をアップさせ、大腸がんを予防し、お肌の調子も良くします。

 

腸内環境を改善して免疫力をアップさせる食材 オリゴ糖編

イオウ化合物

にんにくには、強い抗酸化作用を発揮するイオウ化合物(香気成分)が含まれています。

 

イオウ化合物の効果

  • ガン予防
  • 心臓病予防
  • 動脈硬化予防
  • 血液サラサラ
  • LDLコレステロールを減らす

また、強い抗菌力があり胃炎や胃潰瘍、胃がんを予防します。

 

 

活性酸素

活性酸素は、体を作っている脂質やたんぱく質などを傷つけ過酸化脂質を発生させます。
そして過酸化脂質は、ガンなど様々な病気の元になり、またシミやしわなども引き起こします。

よって体内の活性酸素を増やさないように気を付け、減らすことで老化を防止し健康を維持できます。

活性酸素は、抗酸化作用のあるイオウ化合物を摂取することで抑制できます。
また、ビタミンA・ビタミンE・ビタミンCなども強い活性酸素消去力を持っています。
 
※体内には、活性酸素を消去する機能が備わっていますが、この機能は加齢とともに低下します。
 
 
活性酸素が増える原因

  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • 大量の飲酒
  • 過度のストレス
  • 過度の運動
  • 栄養の偏り
  • 紫外線
  • 排気ガス
  • 農薬

 

レンコンが美肌と美髪に効果あり!?高血圧予防にも

 

にんにくには、脳の興奮を鎮めるビタミンB6や、二日酔い予防などに効果があるモリブデンが豊富に含まれています。
オリゴ糖により、善玉菌を増やし便秘解消や免疫力アップにも期待できます。

更に、強い抗酸化作用があるイオウ化合物により様々な病気の予防に役立ちそうです。
ぜひ、毎日のお料理に取り入れてみて下さい。

にんにくは、食べ過ぎると腸の働きが悪くなることがあります。
常用する場合は、1日1片くらいが最適です。