生のマンゴスチンが出回る時期は4月~7月頃で、タイなどの輸入ものです。
現在のところ、日本ではマンゴスチンの栽培は成功していません。
果物の王様と言われているドリアンに対し、マンゴスチンは「果物の女王」と言われています。
マンゴスチンの栄養素
ビタミン |
ミネラル |
ビタミンE | カリウム |
ビタミンB1 | カルシウム |
ビタミンB2 | マグネシウム |
ナイアシン | リン |
ビタミンB6 | 鉄 |
葉酸 | 亜鉛 |
パントテン酸 | 銅 |
ビタミンC | マンガン |
その他
食物繊維
マンゴスチンには、これらの栄養素が少量含まれています。
●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。(両方今回なし)
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。
1個(可食部25g)あたり
今回は、マンゴスチンに含まれている機能性成分の働きや効果について説明したいと思います。
↓無印の栄養素についてはこちらから
13種類のビタミンは体内でどう働くのか
不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き
フィトケミカル(ファイトケミカル)
マンゴスチンの皮には、フィトケミカルのアントシアニン・キサントン・カテキンが含まれています。
これらは、どれもポリフェノールの一種です。
フィトケミカルは、植物が紫外線や有害物質・害虫や外敵などから自身を守るために作り出す物質です。
野菜や果物、豆類などの植物性食品に、色素・香り・苦み・あくなどの成分として含まれています。
フィトケミカルの多くは強い抗酸化作用があるため、老化や病気を防ぎ健康を維持するのに役立ちます。
アントシアニン
- 毛細血管の強化
- 脳血管障害の予防
- 眼精疲労の予防、改善
- 視力回復
- 抗酸化作用
毛細血管を強化し血行を改善します。
血行が良くなれば、肩こりや頭痛・むくみを改善することができ、また精神安定や免疫力向上・脱毛の予防・美肌にもつながります。
また、アントシアニンには疲れ目の予防と改善や、視力回復効果があると言われています。
キサントン
自然界には200種類以上のキサントンが見つかっています。
そのうち約50種類程度のキサントンがマンゴスチンの皮から見つかっているそうです。
- 免疫力アップ
- がん予防
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用
- 抗糖化作用
- 殺菌作用
- 解熱作用
- 滋養強壮作用
キサントンには、抗糖化作用や抗酸化作用があることが明らかになっています。
糖化とは、体内のたんぱく質と糖が反応し、AGEs(終末糖化産物)を体内につくり出すことを言います。
AGEsが体内に蓄積されると、体が硬くなったり骨がもろくなります。
また、ガン・糖尿病・高血圧・動脈硬化など様々な病気を引き起こす原因にもなります。
老化を招く原因のひとつでもある「糖化」。
糖化が肌で起こるとしわやシミ、くすみやたるみの原因になります。
抗糖化作用があるキサントンを摂取することで病気の予防や美肌効果が期待できます。
また、がん細胞を攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞の活性を高める効果が報告されています。
培養したヒトのがん細胞にキサントンを低濃度で加えた実験では、がん細胞は18~24時間で減り始め、48時間後に6~7割が死滅。
また、大腸ポリープを発症したラットに0.05%の薄い濃度でエサに混ぜて食べさせると、食べない場合と比べてポリープの数が約半数に減ることが分かっています。
カテキン
- 脂肪の吸収抑制
- 脂肪燃焼
- 血圧上昇抑制
- 血中コレステロールの調整
- 抗アレルギー作用
- 虫歯の予防
- 抗菌、殺菌作用
- 感染症の予防
- 抗酸化作用
カテキンは、消化酵素のリパーゼの働きを阻害し脂肪の分解を抑制します。
その結果、脂肪吸収をダウンさせます。
※食事で摂った脂肪は小腸から吸収され、通常は吸収される際リパーゼによって分解されます。
虫歯菌の増殖を抑える働きがあり、また歯垢を付きにくくするため、虫歯・歯周病・口臭の予防に効果があります。
更に強い抗酸化作用により、老化防止や免疫力をアップさせる効果も期待できます。
活性酸素
活性酸素は、体を作っている脂質やたんぱく質などを傷つけ過酸化脂質を発生させます。
そして過酸化脂質は、ガンや動脈硬化など様々な病気の元になり、またシミやしわなども引き起こします。
よって体内の活性酸素を増やさないように気を付け、減らすことで老化を防止し健康を維持できます。
活性酸素は、抗酸化作用のあるポリフェノールを摂取する事で抑制できます。
また、ビタミンA・E・Cも強い抗酸化作用があります。
※体内には、活性酸素を消去する機能が備わっていますが、この機能は加齢とともに低下します。
活性酸素が増える原因
- 喫煙
- 受動喫煙
- 大量の飲酒
- 過度のストレス
- 過度の運動
- 栄養の偏り
- 紫外線
- 排気ガス
- 農薬
マンゴスチンの皮でお茶
タイでは、古くからマンゴスチンの皮を洗顔に使う習慣があります。
肌にハリと弾力を与え、美白や殺菌効果があるそうです。
また、皮に含まれる赤い樹液は染料にも使われます。
衣服につくと取れにくくなるので、食べる際は注意して皮を剥いた方がいいかもしれません。
飛び散る様な事は無いと思いますが。
皮はいろいろな用途に使われていますが、お茶としても飲まれています。
細かくちぎり2日程度天日干しにしてからお茶として飲むことができます。
↓20分程度煮出すとこの様な色になります。お好みで蜂蜜を入れて。
マンゴスチンの果肉には、ビタミンやミネラルが含まれていますが含有量はそれほど多くありません。
(100g食べたとしても、多く摂取することはできません。)
マンゴスチンの皮には、様々な作用があるアントシアニン・キサントン・カテキンが含まれています。
果肉は、甘い中にほんのり酸味が感じられ、柔らかくとてもジューシーです。
旬の時期、食べてみてはいかがでしょうか。
マンゴスチンを食べた後は、ぜひ皮をお茶などに活用してみて下さい♪
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