桃の栄養素と期待される効果 効能

桃の栄養素 くだもの

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桃の旬は6月~9月頃です。(品種により異なる)
そのまま食べたり、お菓子作りに使われるほか、パスタやサラダなどいろいろなお料理にも使われています。

 

 

桃の栄養素

ビタミン
ミネラル
□ビタミンE  ナトリウム
 ビタミンB1  カリウム
 ビタミンB2  カルシウム
 ナイアシン  マグネシウム
 ビタミンB6  リン
 葉酸  鉄
 パントテン酸  亜鉛
 ビオチン  銅
□ビタミンC  マンガン
   モリブデン

その他
食物繊維
アミノ酸

 

桃には、これらの栄養素が含まれています。
М1個(210g)あたり

●マークで太字が特に多く含まれ(今回なし)、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

□マークの働きや効果について説明したいと思います。

 

↓無印の栄養素についてはこちらから


不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き
亜鉛は、体内の300種類を超える酵素の構成成分としてたんぱく質合成など様々な反応に関与し、生命活動に欠かせない重要なミネラルです。血糖値を下げるインスリン、生殖に必要な女性ホルモンと男性ホルモンなど重要な働きをするホルモンの合成や分泌に不可欠です。

 

 

ビタミンE

  • 抗酸化作用
  • 血行促進
  • 動脈硬化予防
  • 性ホルモンのバランスを整える
  • 免疫力アップ
  • 有害金属の毒性軽減

 

体内の脂肪組織、筋肉、骨髄、子宮など様々な部位の生体膜に存在しています。

ビタミンEは免疫細胞を活性化すると共に、免疫抑制物質の生成を防ぎます。

また、抗酸化作用により活性酸素を消去しシミやしわの増加を防ぎ、くすみも予防してくれます。
さらに、毛細血管を広げて血行を良くするため、血行不良による冷え性・肩こり・頭痛などの症状も和らげます。

ビタミンEは酸化しやすいのでビタミンCと一緒に摂ることで酸化を防ぎますが、桃にはビタミンCも含まれています。

免疫力をアップさせる5つの必須栄養素 ビタミン編
細菌やウイルスなどに対して過剰な免疫反応を抑制し、必要な免疫機能を促進する働きもあります。また、「β-ディフェンシン」という抗菌ペプチドを皮膚上に作らせ、バリア機能を高めることもわかっています。そのため風邪やインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの感染症の発症・悪化の予防や、アレルギー症状の改善に効果が期待できま

 

ビタミンC

  • 抗酸化作用
  • コラーゲンの生成
  • 鉄の吸収アップ
  • 抗ストレス作用
  • 抗ヒスタミン作用
  • 利尿作用
  • ガン予防
  • 有害金属の毒性軽減

 

コラーゲンの合成促進や活性酸素の除去し多くの生理作用に役立ちます。

身体をつくるたんぱく質の1/3はコラーゲン。
コラーゲンは、血管・筋肉・骨・皮膚などの細胞をつなぎ丈夫に保ちます。
ビタミンCは、コラーゲンの合成を助けて皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症などが早く治ります。

 

抗酸化力が強いビタミンCは、体内の酸化を防ぎ動脈硬化を予防します。
また、悪玉のLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増やします。

さらに、血圧上昇の抑制や免疫力アップ・細菌感染症に対する抵抗力も高め良い事だらけです。

ビタミンCが不足すると欠乏症になり、強い疲労感や関節痛などを引き起こします。

 

その他ビタミンCの効果

  • 抗腫瘍作用
  • 尿酸を減らす
  • 血液中のアルコール排出促進
  • 寒冷抵抗力を高める
  • 痛みの軽減
  • ウイルスを殺す
  • 細菌の毒素中和

 

 

ビタミンCが不足する原因

厚生労働省によるビタミンCの食事摂取基準の推奨量は、12歳以上で1日100mgとされています。
ですが、わたしたちはその半分程しか摂取できていないと言われており、またストレスなどによってもビタミンCが多量に消費されています。

 

体内のビタミンCが不足する原因、不足しやすい人は以下の通りです。

  • 飲酒
  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • ストレス
  • 大気汚染
  • 妊婦、授乳婦
  • 激しい運動をする人(大量の汗とともにビタミンCが失われます。)
  • 病気の人や、薬を常用している人
  • 高齢者

 

 

カテキン

桃の皮には、フィトケミカルのカテキン(ポリフェノールの一種)が含まれています。

 

  • 脂肪の吸収抑制
  • 脂肪燃焼
  • 血圧上昇抑制
  • 血中コレステロールの調整
  • 抗アレルギー作用
  • 虫歯の予防
  • 抗菌、殺菌作用
  • 感染症の予防

 

カテキンは、消化酵素のリパーゼの働きを阻害し脂肪の分解を抑制します。
その結果、脂肪吸収をダウンさせます。
※食事で摂った脂肪は小腸から吸収され、通常は吸収される際リパーゼによって分解されます。

虫歯菌の増殖を抑える働きがあり、また歯垢を付きにくくするため、虫歯・歯周病・口臭の予防に効果があります。

更に強い抗酸化作用により、老化防止や免疫力をアップさせる効果も期待できます。

 

 

フィトケミカル(ファイトケミカル)とは

植物が紫外線や有害物質、害虫や外敵などから自身を守るために作り出す物質です。
野菜や果物、豆類などの植物性食品に、色素・香り・苦み・あくなどの成分として含まれています。
フィトケミカルの多くは強い抗酸化作用があるため、老化や病気を防ぎ健康を維持するのに役立ちます。

 

主なフィトケミカル

  • カロテノイド(赤・黄・オレンジ色の色素成分)
  • ポリフェノール(色素、あくや苦みなどの成分)
  • イオウ化合物(にんにくなどの臭いや、大根などの辛み成分)
  • フコイダン(食物繊維の一種で海藻に含まれる)
  • βグルカン(食物繊維の一種できのこに多く含まれる)

フィトケミカルは多種類を摂ることで機能を発揮するので、色々な食品をバランスよく取ることが大切です。

 

 

活性酸素

活性酸素は、体を作っている脂質やたんぱく質などを傷つけ過酸化脂質を発生させます。
そして過酸化脂質は、ガンや動脈硬化など様々な病気の元になり、またシミやしわなども引き起こします。

よって体内の活性酸素を増やさないように気を付け、減らすことで老化を防止し健康を維持できます。

活性酸素は、抗酸化作用のあるカテキンを摂取する事で抑制できます。
また、ビタミンA・E・Cも強い抗酸化作用があります。

※体内には、活性酸素を消去する機能が備わっていますが、この機能は加齢とともに低下します。

 

活性酸素が増える原因

  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • 大量の飲酒
  • 過度のストレス
  • 過度の運動
  • 栄養の偏り
  • 紫外線
  • 排気ガス
  • 農薬

 

 

食物繊維

桃には食物繊維(ペクチン)が含まれています。

 

  • 整腸作用
  • 正常なコレステロール値を保つ
  • 高血圧の上昇を抑制
  • がん予防
  • 有害金属の排泄促進
  • 血糖値の上昇を緩やかにする
  • 免疫力アップ

 

食物繊維は、脂肪の吸収を緩やかにします。
余分な脂肪を包み込んで排出しコレステロールを低下させたり、有害物質や発がん物質を吸着し早く体の外に追い出したり、腸の掃除などをしてくれます。

また、糖質の消化吸収がゆっくりになり、血糖値の上昇を抑えるため糖尿病の予防にもなります。
更に、消化管内で膨潤し食塊のかさを増し、胃内での滞留時間を延長させますので過食を防ぐことができます。

免疫機能の60~70%は「腸」に集中しているため、腸内環境を整えることは免疫力を高めることに繋がります。
腸の健康をつくっている善玉菌は、食物繊維の摂取によって増やすことができます。

腸内環境を改善して免疫力をアップさせる食材 オリゴ糖編
免疫機能の60~70%は腸に集中しているため、腸内細菌のバランスを整えることは免疫力を高めることに繋がります。腸内には大腸の働きを助ける善玉菌や、有害物質を作る悪玉菌、また善玉菌・悪玉菌の優勢な方に味方をする日和見菌(ひよりみきん)がいます。

 

食塊(しょっかい) 唾液と混ぜ合わせて出来た、まとまりがある塊の食物

 

 

 

桃には抗酸化作用があるビタミンE・ビタミンC・カテキン(皮)が含まれており、また食物繊維も含まれているため便秘解消やデトックス効果も期待できます。

桃は皮ごと食べても、強い酸味を感じたり、口に残るようなことはなく美味しく食べられます。
栄養素も豊富なため健康的には皮ごと食べる方がいいですが、その場合は無農薬のものがおススメです。
「無農薬の桃が手に入らないが皮ごと食べたい」という場合は、傷まない程度に流水で30秒間こすり洗いをすることである程度は除去できるかと思います。

栄養素の作用が、農薬による害に勝るということがわかれば、不安を抱くことなく何でも皮ごと食べることができるのですが・・・。

 

桃はヨーグルトに入れたり、ジュースやスムージーにしたりいろいろなアレンジも楽しめます。
旬の時期、美容や健康・水分補給にぜひ食べてみて下さい(^o^)/

 

すもも(プラム)の栄養素と期待される効果 効能
アントシアニンは毛細血管を強化し血行を改善します。血行が良くなれば、肩こりや頭痛・むくみを改善することができ、また精神安定や免疫力向上・脱毛の予防・美肌にもつながります。アントシアニンには疲れ目の予防と改善や視力回復効果もあります。
ネクタリンの栄養素と期待される効果 効能
クロロゲン酸は、糖質分解酵素の働きを阻害し、食後の血糖値が上昇するのを抑制する効果があると言われており、また糖質分解酵素の働きを阻害することで、脂肪が体に吸収されるのを抑制する効果があるとされています。抗酸化作用のあるビタミンCも豊富です。
びわの栄養素と期待される効果 効能
βクリプトキサンチンは骨をつくるのを助け、骨の質を良くし骨粗しょう症を予防すると言われています。シミを減らす効果や、インスリンの働きを正常化し、にきびの発症を抑えることも報告されています。また、メラニンが体内で作られるのを抑え肌の白さを保ちます。