老化を防止する!?にんじんの栄養素とその働き 

にんじんの栄養素 通年野菜

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人参の旬は10月~12月ですが、今では産地を代えながら通年出回っています。
漬物や炒め物、天ぷらやお鍋など和洋中問わず使える食材です。

 

 

にんじんの栄養素

ビタミン
ミネラル
ビタミンA  ナトリウム
 ビタミンE □カリウム
 ビタミンK  カルシウム
 ビタミンB1  マグネシウム
 ビタミンB2  リン
 ナイアシン  鉄
 ビタミンB6  亜鉛
 葉酸  銅
 パントテン酸  マンガン
 ビオチン  セレン
 ビタミンC  モリブデン

その他
食物繊維
アミノ酸

 

人参にはこれらの栄養素が含まれています。

●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

●マークのビタミンAと□マークのカリウムについて説明したいと思います。

 

↓無印の栄養素についてはこちらから


不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き
亜鉛は、体内の300種類を超える酵素の構成成分としてたんぱく質合成など様々な反応に関与し、生命活動に欠かせない重要なミネラルです。 血糖値を下げるインスリン、生殖に必要な女性ホルモンと男性ホルモンなど 重要な働きをするホルモンの合成や分泌に不可欠です。

 

 

●ビタミンA

人参に含まれるβカロテンが体内でビタミンAに変わります。

  • 皮膚、粘膜を健康に保つ
  • 成長促進
  • 抗酸化作用
  • ガン予防
  • 免疫力アップ

 

周りが暗くなり慣れてくると見えるようになるのは、ビタミンAがあるからです。
色の違いを見分ける力もビタミンAの働きによるもので、視覚と視力を正常に保つのに不可欠な栄養素です。
不足すると暗い所で物を見る機能が低下します。

ビタミンAは皮膚や消化器官などの上皮の機能を守りウィルスの侵入を防ぎ、また活性酸素を消去する抗酸化作用があるため、ガンや動脈硬化・心疾患などの予防に役立ちます。

 

不足すると
ビタミンAは、子どもの骨の成長に大事な働きをするため不足すると成長障害などの原因になります。
また、皮膚や粘膜が乾燥し感染症への抵抗力が弱くなり風邪などを引きやすくなります。
そのほか、皮膚や髪がかさつく・消化不良を起こす・爪がもろくなるなどの症状も起こります。

 

免疫力をアップさせる5つの必須栄養素 ビタミン編
細菌やウイルスなどに対して過剰な免疫反応を抑制し、必要な免疫機能を促進する働きもあります。 また、「β-ディフェンシン」という抗菌ペプチドを皮膚上に作らせ、バリア機能を高めることもわかっています。 そのため風邪やインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの感染症の発症・悪化の予防や、アレルギー症状の改善に効果が期待できま

 

□カリウム

  • 浸透圧の調整
  • 心臓や筋肉の機能調整
  • 高血圧予防
  • 利尿作用

 

カリウムの多くは、細胞内に分布しています。
細胞外液に多く分布するナトリウムと協力して心臓の拍動や神経伝達をスムーズに調整します。
水分量も調節し筋肉も動かしています。

また、カリウムを摂取することでナトリウムの排出を促し血圧を正常に保ちます。
酸とアルカリの平衡を保ち、酵素反応を調整しエネルギー代謝にも関与しています。

 

ナトリウムと協力して働くカリウム
にんじん自体は、ナトリウムが少なめですが現代人は塩分過多気味の人が多く、通常の食事をしていれば体内のナトリウムが欠乏するような事はありません。
塩分過多により体内調整でカリウムが使われ、カリウム欠乏にならないように気を付けなければなりません。
つまり、塩分の摂り過ぎに気を付け、カリウムを積極的に摂ることが大切です。
カリウムは水溶性のため調理の際は失わないように気を付けましょう。

 カリウムは腎不全の場合には禁忌です。
  また、腎臓の機能が低下している人はカリウム制限が必要になります。
 

栗原はるみのにんじんとツナのサラダ

栗原はるみさんの人気レシピ | にんじんとツナのサラダ

 

フィトケミカル(ファイトケミカル)とは

人参には、フィトケミカルのルテイン(カロテノイドの一種)が含まれています。

フィトケミカルは、植物が紫外線や有害物質、害虫や外敵などから自身を守るために作り出す物質です。
野菜や果物、豆類などの植物性食品に、色素・香り・苦み・あくなどの成分として含まれています。
フィトケミカルは強い抗酸化作用があるため、老化や病気を防ぎ健康を維持するのに役立ちます。

 

 

主なフィトケミカル

  • カロテノイド(赤・黄・オレンジ色の色素成分)
  • ポリフェノール(色素、あくや苦みなどの成分)
  • イオウ化合物(にんにくなどの臭いや、大根などの辛み成分)
  • フコイダン(食物繊維の一種で海藻に含まれる)
  • βグルカン(食物繊維の一種できのこに多く含まれる)

フィトケミカルは多種類を摂ることで機能を発揮するので、色々な食品をバランスよく取ることが大切です。

 

ルテイン

ルテインは、目の網膜の黄斑部周辺に多く存在しています。

黄斑変性や白内障などの目の病気の原因は、加齢によりルテインが減少することで起こります。
ルテインを補給すると、網膜の酸化した部分が修復され、これらの目の病気を予防することができます。

また、抗酸化作用もあるため老化防止や生活習慣病などの予防にもなります。

 

※カロテノイドの一種「ゼアキサンチン」があります。
ゼアキサンチンは黄斑部の中央に多く存在しており、ルテインと同様に加齢により減少します。
このゼアキサンチンの補給も、黄斑変性や白内障などの目の病気の予防に役立ちます。

「とうもろこし」には、ルテインとゼアキサンチンの両方が豊富に含まれています。

とうもろこしの栄養素 二日酔い・白内障の予防に効果がある!?
トウモロコシには、フィトケミカルのゼアキサンチンとルテイン(カロテノイドの一種)が含まれています。 黄斑変性や白内障などの目の病気の原因は、加齢によりゼアキサンチンやルテインが減少することで起こります。 二日酔いを予防するモリブデンも含まれています。

 

 

活性酸素

活性酸素は、体を作っている脂質やたんぱく質などを傷つけ過酸化脂質を発生させます。
そして過酸化脂質は、ガンなど様々な病気の元になり、またシミやしわなども引き起こします。

よって体内の活性酸素を増やさないように気を付け、減らすことで老化を防止し健康を維持できます。

活性酸素は、抗酸化作用のあるビタミンAを摂取する事で抑制できます。
また、ビタミンEやビタミンCも強い抗酸化作用があります。

 
※体内には、活性酸素を消去する機能が備わっていますが、この機能は加齢とともに低下します。

 

 
活性酸素が増える原因

  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • 大量の飲酒
  • 過度なストレス
  • 過度な運動
  • 栄養の偏り
  • 紫外線
  • 排気ガス
  • 農薬

 

血液サラサラ効果がある玉ねぎ 脂肪肝やガン予防にも
生の玉葱に含まれる辛み成分で、血糖値を下げ糖尿病を予防します。 硫化プロピルは、加熱によりセバエンという物質に変化します。 セバエンは高血圧の予防と改善、動脈硬化や血栓を予防します。

 

いかがでしたでしょうか。
ビタミンAは脂溶性なので油と一緒に摂る事で吸収が高まると言われています。
油で炒めたり、脂肪分の多いナッツ類・卵・肉・魚などと一緒に調理すると良いでしょう。
ただ、人参そのものに微量の脂肪分が含まれているため、油を使わなくともビタミンAを吸収することができるかもしれません。

目の健康維持、病気の予防、アンチエイジングに!
ぜひ、人参を毎日のお料理に取り入れてみてください。
ありがとうございました。

 

 

高血圧・貧血の予防に金時人参!?抗酸化作用で老化防止にも
カリウムの多くは、細胞内に分布しています。 細胞外液に多く分布するナトリウムと協力して心臓の拍動や神経伝達をスムーズに調整します。 水分量も調節し筋肉も動かしています。 金時にんじんには抗酸化作用のあるビタミンAも豊富に含まれています。
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