ぶどうの旬は7月~9月頃です。(品種により異なります)
そのまま食べたり、お菓子作りに使われるほか、パスタやサラダなどいろいろなお料理にも使われています。
ぶどうの栄養素
ビタミン |
ミネラル |
ビタミンA | ナトリウム |
ビタミンE | カリウム |
ビタミンB1 | カルシウム |
ビタミンB2 | マグネシウム |
ナイアシン | リン |
ビタミンB6 | 鉄 |
葉酸 | 亜鉛 |
パントテン酸 | 銅 |
ビオチン |
マンガン |
ビタミンC |
その他
食物繊維
アミノ酸
ぶどうには、これらの栄養素が少量含まれています。
1房(可食部200g)あたり
●マークで太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。(両方今回なし)
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。
今回は、ぶどうに含まれている機能性成分の働きや効果について説明したいと思います。
↓ぶどうに含まれているビタミン・ミネラルについてはこちらから
フィトケミカル(ファイトケミカル)
ぶどう(特にぶどうの皮)には、フィトケミカルのアントシアニン・レスベラトール・カテキンが含まれています。
これらは、どれもポリフェノールの一種です。
フィトケミカルは、植物が紫外線や有害物質・害虫や外敵などから自身を守るために作り出す物質です。
野菜や果物、豆類などの植物性食品に、色素・香り・苦み・あくなどの成分として含まれています。
フィトケミカルの多くは強い抗酸化作用があるため、老化や病気を防ぎ健康を維持するのに役立ちます。
アントシアニン
- 毛細血管の強化
- 脳血管障害の予防
- 眼精疲労の予防、改善
- 視力回復
- 抗酸化作用
毛細血管を強化し血行を改善します。
血行が良くなれば、肩こりや頭痛・むくみを改善することができ、また精神安定や免疫力向上・脱毛の予防・美肌にもつながります。
また、アントシアニンは疲れ目の予防と改善や、視力回復効果があると言われています。
レスベラトロール
- 脂肪蓄積を抑制
- 抗炎症作用
- 美肌効果
- 血流改善
- 抗酸化作用
認知症改善作用や、脂肪の蓄積を抑える働きがあると考えられています。
動物実験では、レスベラトロールをエサに混ぜて与えたところ、レスベラトロール入りのエサを食べた方は、内臓脂肪と血中中性脂肪の増加が抑制されたという報告があります。
また、長寿遺伝子を活性化させ老化を遅らせる働きがあります。
動物が飢餓状態に陥ると働きだす長寿遺伝子。
レスベラトロールは、飢餓状態でなくても長寿遺伝子を働かせると言われています。
ニキビの発症や悪化に関わるアクネ菌の増殖を抑えることもわかっており、更に血流の改善や血糖のコントロールなどにも働くことが知られています。
カテキン
- 脂肪の吸収抑制
- 脂肪燃焼
- 血圧上昇抑制
- 血中コレステロールの調整
- 抗アレルギー作用
- 虫歯の予防
- 抗菌、殺菌作用
- 感染症の予防
- 抗酸化作用
カテキンは、消化酵素のリパーゼの働きを阻害し脂肪の分解を抑制します。
その結果、脂肪吸収をダウンさせます。
※食事で摂った脂肪は小腸から吸収され、通常は吸収される際リパーゼによって分解されます。
虫歯菌の増殖を抑える働きがあり、また歯垢を付きにくくするため、虫歯・歯周病・口臭の予防に効果があります。
更に強い抗酸化作用により、老化防止や免疫力をアップさせる効果も期待できます。
活性酸素
活性酸素は、体を作っている脂質やたんぱく質などを傷つけ過酸化脂質を発生させます。
そして過酸化脂質は、ガンや動脈硬化など様々な病気の元になり、またシミやしわなども引き起こします。
よって体内の活性酸素を増やさないように気を付け、減らすことで老化を防止し健康を維持できます。
活性酸素は、抗酸化作用のあるポリフェノールを摂取する事で抑制できます。
また、ビタミンCやビタミンEも強い抗酸化作用があります。
※体内には、活性酸素を消去する機能が備わっていますが、この機能は加齢とともに低下します。
活性酸素が増える原因
- 喫煙
- 受動喫煙
- 大量の飲酒
- 過度のストレス
- 過度の運動
- 栄養の偏り
- 紫外線
- 排気ガス
- 農薬
食物繊維
ぶどうの皮には、食物繊維が豊富に含まれています。
- 正常なコレステロール値を保つ
- 血糖値の上昇を緩やかにする
- がん予防
- 有害金属の排泄促進
- 整腸作用
- 免疫力アップ
食物繊維は、脂肪の吸収を緩やかにします。
余分な脂肪やコレステロールを包み込んで排出させたり、有害物質や発がん物質を吸着し早く体の外に追い出したり、腸の掃除などをしてくれます。
また、糖質の消化吸収がゆっくりになり、血糖値の上昇を抑えるため糖尿病の予防にもなります。
更に、消化管内で膨潤し食塊のかさを増し、胃内での滞留時間を延長させますので過食を防ぐことができます。
免疫機能の60~70%は「腸」に集中しているため、腸内環境を整えることは免疫力を高めることに繋がります。
腸の健康をつくっている善玉菌は、食物繊維の摂取によって増やすことができます。
いかがでしたでしょうか。
ぶどうにはビタミンやミネラルが含まれていますが、含有量はそれほど多くありません。
ただ、数種類のポリフェノールが含まれており病気の予防や美容効果が期待できる果物です。
ぶどうは皮ごと食べることで、たっぷりのポリフェノールを摂取することができます。
酸味や渋みで食べにくい場合は、凍らせて食べたり、ジュースにすると良いでしょう。
色素成分のアントシアニンやレスベラトールは、赤や黒のぶどうを食べることで摂取できます。
そのまま食べるほか、ヨーグルトに入れたり、ジュースやスムージーにしたりいろいろなアレンジも楽しめます。
旬の時期、美容や健康・水分補給にぜひ食べてみて下さい(^o^)/
ありがとうございました。
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