トマトの栄養素と期待される効果 効能

トマトの栄養素 春の野菜

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現在では、通年お店に並んでいるトマト。
露地栽培の旬は6月~8月なのですが、実はトマトは高温多湿に弱く、涼しい場所で強い日差しを好む野菜なため春~初夏、秋~初冬が一番おいしい時期と言えます。

この時期のトマトは糖度が高く、栄養価も最も高くなるそうです。

 

 

トマトの栄養素

ビタミン
ミネラル
 ビタミンA  ナトリウム
□ビタミンE  カリウム
 ビタミンK  カルシウム
 ビタミンB1  マグネシウム
 ビタミンB2  リン
 ナイアシン  鉄
 ビタミンB6  亜鉛
 葉酸  銅
 パントテン酸  マンガン
 ビオチン  セレン
□ビタミンC  モリブデン

その他
食物繊維
アミノ酸

 

トマトには、これらの栄養素が含まれています。
1個約165gあたり

●マーク(今回なし)で太字が特に多く含まれ、□マークは次に多い栄養素。
無印のものは含有量が少なめの栄養素です。

□マークの働きや効果について説明したいと思います。

 

↓無印の栄養素についてはこちらから


不足しても過剰になっても病気になる!?必須ミネラルの働き
亜鉛は、体内の300種類を超える酵素の構成成分としてたんぱく質合成など様々な反応に関与し、生命活動に欠かせない重要なミネラルです。血糖値を下げるインスリン、生殖に必要な女性ホルモンと男性ホルモンなど重要な働きをするホルモンの合成や分泌に不可欠です。

 

ビタミンE

  • 抗酸化作用
  • 血行促進
  • 動脈硬化予防
  • 性ホルモンのバランスを整える
  • 免疫力アップ
  • 有害金属の毒性軽減

 

体内の脂肪組織、筋肉、骨髄、子宮など様々な部位の生体膜に存在しています。

ビタミンEは免疫細胞を活性化すると共に、免疫抑制物質の生成を防ぎます。

また、抗酸化作用により活性酸素を消去しシミやしわの増加を防ぎ、くすみも予防してくれます。
さらに、毛細血管を広げて血行を良くするため、血行不良による冷え性・肩こり・頭痛などの症状も和らげます。

ビタミンEは酸化しやすいのでビタミンCと一緒に摂ることで酸化を防ぎますが、トマトにはビタミンCも含まれています。

 

免疫力をアップさせる5つの必須栄養素 ビタミン編
細菌やウイルスなどに対して過剰な免疫反応を抑制し、必要な免疫機能を促進する働きもあります。また、「β-ディフェンシン」という抗菌ペプチドを皮膚上に作らせ、バリア機能を高めることもわかっています。そのため風邪やインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの感染症の発症・悪化の予防や、アレルギー症状の改善に効果が期待できま

ビタミンC

  • 抗酸化作用
  • コラーゲンの生成
  • 鉄の吸収アップ
  • 抗ストレス作用
  • 抗ヒスタミン作用
  • 利尿作用
  • ガン予防
  • 有害金属の毒性軽減

 

コラーゲンの合成促進や活性酸素の除去し多くの生理作用に役立ちます。

身体をつくるたんぱく質の1/3はコラーゲン。
コラーゲンは、血管・筋肉・骨・皮膚などの細胞をつなぎ丈夫に保ちます。
ビタミンCは、コラーゲンの合成を助けて皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症などが早く治ります。

 

抗酸化力が強いビタミンCは、体内の酸化を防ぎ動脈硬化を予防します。
また、悪玉のLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増やします。

さらに、血圧上昇の抑制・免疫力アップ・細菌の毒素中和・細菌感染症に対する抵抗力も高め良い事だらけです。

ビタミンCが不足すると欠乏症になり、強い疲労感や関節痛などを引き起こします。

 

その他ビタミンCの効果

  • 抗腫瘍作用
  • 尿酸を減らす
  • 血液中のアルコール排出促進
  • 寒冷抵抗力を高める
  • 痛みの軽減
  • ウイルスを殺す
  • 細菌の毒素中和

 

 

ビタミンCが不足する原因

厚生労働省によるビタミンCの食事摂取基準の推奨量は、12歳以上で1日100mgとされています。
ですが、わたしたちはその半分程しか摂取できていないと言われており、またストレスなどによってもビタミンCが多量に消費されています。

 

体内のビタミンCが不足する原因、不足しやすい人は以下の通りです。

  • 飲酒
  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • ストレス
  • 大気汚染
  • 妊婦、授乳婦
  • 激しい運動をする人(大量の汗とともにビタミンCが失われます。)
  • 病気の人や、薬を常用している人
  • 高齢者

 

フィトケミカル(ファイトケミカル)

トマトには、フィトケミカルのリコペンGABA(アミノ酸の一種)・ルチン(ポリフェノールの一種)が含まれています。

フィトケミカルは、植物が紫外線や有害物質・害虫や外敵などから自身を守るために作り出す物質です。
野菜や果物、豆類などの植物性食品に、色素・香り・苦み・あくなどの成分として含まれています。
フィトケミカルの多くは強い抗酸化作用があるため、老化や病気を防ぎ健康を維持するのに役立ちます。

 

 

リコペン(リコピン)

トマトに含まれる赤い色素のリコペンは、強い抗酸化作用があります。
強力な抗酸化作用により、体内で増加し過ぎた活性酸素を除去し、様々な病気の予防や美容効果が期待できます。

 

  • 血流改善
  • 肥満予防
  • ガン予防
  • 美肌効果
  • 視覚障害の予防、改善

 

悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑え血流を改善します。
血流が改善すると代謝がアップするため、肥満予防につながります。

活性酸素を抑制することは肌細胞を守り、健康な肌を保持することができ、また視力や目の粘膜を正常に保つことができます。

※トマトをオイル(肉や魚の油でもよい)と一緒に加熱調理して食べるとリコピンの吸収率が高まります。

 

GABA(ギャバ)

神経伝達物質として働き、ストレスを和らげて脳の興奮を鎮める効果があるとされている成分です。
GABAは、深く質の良い睡眠を保つ効果があることが確認されています。

また、肝臓や腎臓の働きを高めたり、血圧を上げる酵素をブロックする働きがあります。
更に、成長ホルモン分泌を促進したり、コレステロールを下げる作用もあります。

 

ギャバが不足すると、興奮系の神経伝達物質が過剰に分泌するのを抑制することができなくなり、リラックスできない状態が続いてしまいます。
GABAはストレスや加齢により体内生産量が減少していくため、日頃からGABAを含む食品を積極的に取ることが大切です。

 

ルチン

  • 毛細血管の強化
  • 血圧降下作用
  • 動脈硬化予防
  • 心臓病予防
  • ビタミンCの吸収をよくする

 

ルチンは毛細血管をやわらかく保ち、血流をよくする働きがあり、また血管の健康を維持して出血を防ぎます。

 

トマトすき焼き
栗原はるみさんのレシピ | トマトすき焼き

 

活性酸素

活性酸素は、体を作っている脂質やたんぱく質などを傷つけ過酸化脂質を発生させます。
そして過酸化脂質は、ガンや動脈硬化など様々な病気の元になり、またシミやしわなども引き起こします。

よって体内の活性酸素を増やさないように気を付け、減らすことで老化を防止し健康を維持できます。

活性酸素は、抗酸化作用のあるリコペンを摂取する事で抑制できます。
また、ビタミンA・E・Cなども抗酸化作用があります。

※体内には、活性酸素を消去する機能が備わっていますが、この機能は加齢とともに低下します。

 

活性酸素が増える原因

  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • 大量の飲酒
  • 過度のストレス
  • 過度の運動
  • 栄養の偏り
  • 紫外線
  • 排気ガス
  • 農薬

 

ピーマンの栄養素と期待される効果 効能

 

いかがでしたでしょうか。
トマトに多く含まれる、ビタミンE・ビタミンC・リコペンは活性酸素消去力を持っています。
活性酸素を抑制・消去できれば様々な病気を予防することができます!
ぜひ、毎日のお料理に取り入れてみて下さい。
ありがとうございました。

 

ミニトマトの栄養素と期待される効果 効能
抗酸化力が強いビタミンCは、体内の酸化を防ぎ動脈硬化を予防します。また、悪玉のLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増やします。更に、血圧上昇の抑制・免疫力アップ・細菌の毒素中和・細菌感染症に対する抵抗力も高めます。
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